2019年10月の消費税増税や、昨今の新型コロナウィルスは、家計に確実に影響を及ぼしています。さらに、この春にも私たちに影響のあるものが値上げとなっています。

現状は厳しく感じますが、家計を見直すいい機会と捉え、今できることを考えてみましょう。

  • 食用油から銀行手数料まで! 春の値上げにどう備える?

2020年春、値上げとなるのはこんなもの

食用油


家庭用の油脂製品は20円/kg以上の値上げとなります。

日清オイリオグループ、昭和産業は2020年4月1日納品分より、J-オイルミルズは2020年4月20日集荷分より実施されます。

クリックポスト


郵便ポストから差し出せ、全国一律で荷物を送れるクリックポストも、4月1日より188円から198円に値上げとなります。

東京ディズニーランド/東京ディズニーシー


4月1日購入分より大人、中人のパークチケット価格が値上げとなります。

例えば、1デーパスポートの価格は、これまでの大人7,500円(中人6,500円)から8,200円(中人6,900円)へ改訂されています。小人の価格は据え置きとなります。

暮らしに身近なものから、非日常のお楽しみまで、さまざまな分野で値上げとなっています。

振込手数料も! 銀行選びは慎重に

4月は新生活をスタートさせる時期でもあります。

新しく銀行口座を開設する場合、銀行選びはこれまで以上に慎重になる必要があります。多くの金融機関で、さまざまな手数料の値上げが続くためです。

みずほ銀行


・2020年3月1日から振込手数料を値上げ(一部据え置き)

例えば、キャッシュカードで3万円未満を振り込む場合、同一支店間は無料、他支店宛は110円だったものが、いずれも220円となります。また、他行宛は220円が330円に改訂されました。

ゆうちょ銀行


・2020年4月1日から電信振替料金が改定

改定前: ATMを利用した電信振替料金は月1回無料、月2回目以降125円
改定後: 利用回数に関わらず、1件につき100円

三菱UFJ銀行


・2020年5月1日より、コンビニATM利用手数料(引き出し、預け入れ、振り込み)が改定

改定前: 平日8:45~18:00は110円、それ以外の時間は220円から
改定後: 8:45~18:00は220円、それ以外の時間は330円(※毎月25日・月末日は8:45~18:00は無料、それ以外の時間は110円)

無駄な手数料を払わないためには、ネット銀行を活用したり、ゆうちょ銀行の場合「ゆうちょダイレクト」(月5回まで電信振替料金無料)を利用したりすると良いでしょう。

また、行動範囲内に支店やATMがある銀行の口座を開設すれば、手数料が余計にかかるコンビニに足を運ばずに済むかもしれません。現金は計画的に下せるよう意識しましょう。

さらに付け加えると、これらの手数料値上げの流れとは別に、銀行口座の維持・管理手数料を導入する動きもあります。

りそな銀行ではすでに「未利用口座管理手数料」が導入されていますが、使わなくなった口座は放置せずに、すぐに解約する習慣をつけたいものです。

まずは、入ってくるお金を正しく把握しよう

支出のボリュームが増えてくると、「どうやって節約するか?」に意識が向きがちです。けれど、その前にやっておきたいのは、"収入を正しく把握すること"です。案外、できているようで、できていないご家庭が多いのではないでしょうか。

「収入」は言い換えると「枠」です。

その枠のなかに、何をおさめるか(何にお金を使うか)を考えるためには、まずどれくらいの大きさの枠かを正確に知る必要があります。

枠がぼんやりしていると、そこにおさめるものの選択もあいまいになりがちです。

給与明細や預金通帳を確認して、1カ月で使えるお金はどれくらいあるのかを具体的な金額で把握しましょう。

正確に把握できたら、わが家にとっての優先順位の高い支出から枠におさめていきます。

枠を正しく把握し、「必ず枠内におさめる」とまずは意識することで、お金の使い方も自ずと変わってくるはずです。

ついつい自分ではコントロールできないことに目が向きがちな時だからこそ、今、できることに取り組むことで、不安を減らしてみてはいかがでしょうか。

長谷部敦子

ラーゴムデザイン代表、ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー
父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン設計室」