SMBCコンシューマーファイナンスはこのほど、「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」の結果を発表した。同調査は2019年12月20日~23日、20歳~49歳の男女2,000名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 自由に使えるお金はいくらあるか?

毎月自由に使えるお金はいくらあるか尋ねたところ、いずれの年代も「1万円以下」(20代33.7%、30代37.6%、40代38.0%)が最も多かった。平均額は20代28,760円、30代26,684円、40代27,085円で20代が最も高い。貯蓄額は、全年代において「50万円以下」(20代46.3%、30代25.8%、40代28.0%)が多数の回答を集めた。

仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか聞くと、20代では「500万円超~1千万円以下」(22.4%)が最も多かった。30代・40代では「1千万円超~2千万円以下」(30代23.6%、40代25.0%)が多い。

  • 仕事をリタイアする年齢までに貯蓄がいくらあれば安心できるか?

「スーパーやコンビニなどでの普段の買い物では現金決済よりキャッシュレス決済のほうが多い」と回答した割合は、20代53.9%、30代60.0%、40代59.6%だった。20代よりも30代・40代のほうが、キャッシュレス派の人が多い。また、20代の53.8%、30代の56.2%、40代の54.4%が、消費税増税後に、キャッシュレス決済をする機会が増えたと答えている。

支払いや買い物に関するアプリを「現在使っている」と回答した人に、どのようなアプリを使っているか聞くと、全年代においても1位は「ネット通販アプリ(Amazon、ZOZOTOWNなど)」(20代62.0%、30代59.2%、40代49.6%)、2位は「QRコード決済アプリ(PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、Origami Payなど)」(20代41.8%、30代46.8%、40代42.6%)だった。

30代と40代の結果を前回の調査結果と比較すると、「QRコード決済アプリ(PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、Origami Payなど)」は、30代(前回13.6%→今回46.8%)では33.2ポイント上昇、40代(前回14.2%→今回42.6%)では28.4ポイント上昇と、利用者が急増していることがわかった。

  • 支払いや買い物に関するアプリの使用率の変化

サブスクリプションサービスや、レンタル・シェアサービスの利用意向について聞くと、「月額・定額制で使い放題のサービス(音楽、動画配信、ファッション、自動車など)を利用したい」は、若い年代ほど高い結果となった。

「月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか」の問いに対しては、20代の32.0%、30代の24.8%、40代の22.4%が「お金をかけている」と答えている。

  • 月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけているか?

どのような"サブスクサービス"が利用されているのか、月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけている人に、利用したことがある使い放題のサービスを聞いたところ、全年代で「動画配信」(20代66.9%、30代64.5%、40代56.3%)が最も多く、「音楽配信」(20代55.3%、30代47.6%、40代37.5%)が続いた。

結婚しようと思える世帯年収額を尋ねたところ、「年収400万円」は20代41.0%、30代34.8%、40代30.0%、「年収500万円」は、20代56.0%、30代56.8%、40代51.0%だった。

  • 結婚しようと思える年収(世帯年収)は?

出産・子育て(1人)しようと思える世帯年収額は、「年収500万円」は20代44.9%、30代45.8%、40代36.8%、「年収600万円」は20代55.5%、30代58.4%、40代50.4%となっている。

有職者に、目標年収(個人年収)を尋ねると、年代別平均額は、20代751万円、30代874万円、40代711万円だった。30代が最も高くなり、特に30代男性では1,161万円と1,000万円を超えている。