――『仮面ライダー剣』から約7年後となる2011年、天野さんは『仮面ライダーフォーゼ』で天ノ川学園高校の速水校長/リブラ・ゾディアーツ役で出演されました。久々の「仮面ライダー」出演、しかも「敵」の役ということについては、どんな思いがありましたか。
出演にあたって、最初は「ギャレンと違う役で出てもいいのかな」と少し悩みましたが、もう7年も経っているから、当時『剣』を観ていた人ならその辺のことも理解できるだろうと思って、出演しました。初登場の第13話を石田監督が撮ってくださったので、現場にもすんなりと入りやすかったです。
速水公平は面白い役柄でしたね。スマートにふるまっているのに、どんどんいじられキャラになっていくという……。レオ・ゾディアーツ/立神役の横山(一敏)さんと一緒のシーンが多く、次はどういう芝居にしようかといろいろ話し合ったのもいい思い出です。
――天野さんは奥様の雛形あきこさんとご一緒にバラエティ番組でトークをされる機会が多いですが、ときどき『仮面ライダー剣』のギャレン変身シーンがVTRで流れる場合もありますね。ご家庭でDVDなどを観返したりするなんてこともあるのでしょうか。
それはないです。とても観られません! バラエティで昔の映像が出る瞬間は、必死で恥ずかしさに耐えているんです(笑)。
――最近では、『仮面ライダージオウ』(2018年)にブレイドの椿さん、カリスの森本さんが出演されましたが、放送をご覧になったことはありますか?
それはもちろんオンエアで観ましたよ。10年前に放送した『仮面ライダーディケイド』(2009年)ではブレイドやギャレンを自分たちと違う俳優さんが演じられていて、ちょっと複雑な心境だったのですが、今回は椿と亮治がしっかり出ていますからね。お話も『仮面ライダー剣』の最終回から直結していて、剣崎のアンデッドが治ってよかったなと思いました(笑)。
――最後に、仮面ライダーギャレン/橘朔也のファンのみなさんにひとことメッセージをお願いします。
ずっと『仮面ライダー剣』ならびに仮面ライダーギャレンを愛し続けてくださり、感謝しております。最近はあちこちで「子どものころ、ギャレン好きでした」と声をかけてもらう機会が多くなりました。僕からすると、けっこうな大人から突然話しかけられるので、ビックリするんですけど(笑)。あのときの子どもが立派な大人になった、それだけの時間が過ぎているんだなあと実感しています。椿をはじめ『仮面ライダー剣』の仲間たちとは今も仲良くさせてもらっています。またみなさんの前へお目にかかれる日を楽しみにしています!
(C)石森プロ・東映