女優の井上真央が、7月スタートの日本テレビ系ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』(毎週土曜22:00~)に出演することが1日、明らかになった。同局系の連ドラ出演は8年ぶりとなる。

  • 原作の佐倉麻衣(左)と井上真央

中学受験の実態をリアルに描いた高瀬志帆氏の同名漫画が原作のこのドラマは、柳楽優弥演じる最強で最悪のスーパー塾講師・黒木蔵人が、鋭い洞察力と行動力で個々の生徒の本質を見抜き、親の不安を解決に導いていくもの。井上は、そんな黒木とは対照的な新人塾講師・佐倉麻衣を演じる。

今回のオファーに「プロデューサーの熱意に後押しされ、飛び込んでみようと思いました。原作のような現代のリアリティーを大切にしながらも、ドラマだからこそ描ける部分も大事にしていきたいです」という井上。「このドラマに挑んでみようと思えたのは、柳楽優弥さんの存在も大きかったように思います。どの作品でも存在感があり、真っ直ぐなお芝居をされる方という印象です」と語る。

自身の受験についてのエピソードを聞くと、「お仕事をしながらでもあったので大変な面もありましたが、家族や友人、先生が一緒になって励ましてくれたり、煮詰まったときには息抜きさせてくれたり、周りの方にたくさん応援してもらえたことを今でも覚えています」と回答。そして、「受験を経験された方、これから迎える方がご自身と重ねながら共感し、皆さんで楽しんでいただける作品になればと思っています。子どもたちと共に成長していく思いで頑張りますので、よろしくお願いいたします」と呼びかけた。

次屋尚プロデューサーは「利発で芯の通った真央さんのイメージは、原作とはまた違った魅力を佐倉麻衣に添えてくれるに違いありません」と自信を示し、「ドラマ化にあたって、佐倉は新卒社会人1年生ではなく、一度は学校で教師経験をもつ、いわゆるヤメセン(先生を辞めた人)の設定としています。佐倉は、黒木に反発しながらもその都度、自分の弱点や不完全さを発見し成長していきます。また、それぞれの意見のぶつかり合いを通して、子供たちの未来のことや家族のあり方について考えさせられる、そんなドラマを目指しています」と話している。

(C)高瀬志帆/小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中