「この世には不思議なことなど無い」と言いたいところだが、此の世にはやはりひと目見て「どうしてこうなった」と叫びたくなるような事象で溢れている。なつめさん(@sauntm)が出遭ったそれは、妖怪のせいと言いたくなるほど奇怪な状況だった。
「あの、本当に意味がわからないんですけど、牛丼洗濯しちゃって洗濯機の中が悲惨なことになってる」のツイートと共に投稿された一枚の写真。洗濯物と一緒にたっぷり水流によってかき混ぜられ、もみ洗いされたであろう牛丼の無惨な姿が映し出されていた。
惨劇に遭遇したときのなつめさんの心境は
実際、この写真を撮ったときの心境はどんなものだったのか。記者がインタビューをお願いしたところ、快くお返事をくださった。
モトタキ記者:
「この状況に立ち会った時、すぐに状況を理解できましたか?」
なつめさん:
「理解するのに数十秒はかかりました」
モトタキ記者:
「これって匂いはあるものなのですか?」
なつめさん:
「美味しい牛丼の匂いはしませんでした。ただ、高菜明太牛丼だったので、高菜の匂いが立ち込めていました」
呆然としてしまうのも無理はない状況だったようだ。しかし、なぜこんな悲劇は起きてしまったのだろうか。
牛丼洗濯事件を生み出した悲劇のピタゴラスイッチ
朝、インターホンの音に起こされて、寝ぼけ眼でUber Eatsから宅配物を受け取ったなつめさん。まだ眠かったので、受け取ったそれを洗濯機の上に置いて二度寝へ。快適な睡眠の後、宅配物を確認すると牛丼のお新香セット(ただし牛丼は行方不明)だった。
状況はよくわからない。だが、ぼんやりとした頭で「頼んだ記憶がない」と思いつつ、お新香だけ食べて洗濯機のスタートボタンを押した。
なお、洗濯物を取り除いた後の洗濯機の姿はこれである。なつめさんは「炊き込みご飯炊いたあとの炊飯器じゃん」とツイートしているが、言い得て妙。むしろ、ネタ化することで惨状を少しでも楽しもうとしているのだろうか。ナイス・ポジティブ。
ツイッターランドの住民たちのアドバイスで洗濯機掃除は成功
「ツイッターのみなさんありがとうございました」のツイートと共に掃除された洗濯機の写真を投稿するなつめさん。最初の惨状からすれば、ほぼ原状復帰したように見える。
モトタキ記者:
「洗濯機の掃除は無事に終わったようですが、手間取ったところはありますか?」
なつめさん:
「洗濯槽の小さな穴に米が詰まってしまいまいました。未だにすべての米は除去できていません。洗濯機の買い替えを検討中です」
モトタキ記者:
「ツイッターランドの住民たちからのアドバイスで、特に役立ったものはありますか?」
なつめさん:
「おむつを誤って洗濯してしまったときは粘着テープやブラシを駆使する対処法を教えてくださった方がいて参考になりました」
一見、キレイになったように見えても、牛丼洗濯のダメージはいまだ深刻なようだ。
今後、牛丼を洗ってしまった人に伝えたいメッセージ
稀有な惨劇を経験してしまったなつめさん。しかし、第ニ第三の牛丼洗濯被害者が出ないとは限らない。
モトタキ記者:
「同じような被害に遭われた人に向けてのメッセージはありますか?」
なつめさん:
「私は事故でこの惨劇を経験しました。だけらこそ伝えたいのですが、ネットのウケを狙って、わざと模倣するのはやめてください。食べ物を無駄にしてしまいますし、洗濯機が壊れて粗大ゴミを増やす可能性もあります。その点は、私も本当に申し訳ないと思っています」
なつめさんを責めるツイッターランドの声もあった。そこからなつめさんは改めて「食べ物を無駄にしない」「物を大事にする」の思いを強めたのだ。さらに、なつめさんの言葉は続く。
「もし、私と同じミスをして困ってしまった場合、まずは洗濯物から肉や米を取り除きましょう。そして、浴槽に熱めのお湯をはって、その中にいれてゆすいでください。洗濯槽を洗う時も同じ要領で掃除をすれば、それなりに綺麗になります」
二度とこんな惨劇があってはならない。なつめさんの想いを感じるメッセージだった。ちなみに、牛丼へのトラウマはなく、押し牛丼屋は松屋だという。こんな惨劇を経たなつめさんの今後の牛丼ライフは美味しいものだけであってほしいものだ。
あの、本当に意味がわからないんですけど、牛丼洗濯しちゃって洗濯機の中が悲惨なことになってる。 pic.twitter.com/lxsbd3eVfK
— なつめ (@sauntm) February 15, 2020