社会人になり2年目、3年目。普段使いのスーツはすでに何着か持っているけれど、少し背伸びしてオーダースーツにも挑戦してみたい――。そんなビジネスパーソンに最適な青山商事のサービス「クオリティオーダー・SHITATE(シタテ)」をご存知でしょうか。

  • 29,000円から! THE SUIT COMPANYのオーダースーツ「SHITATE」を試す

    オーダーメイドスーツの相談カウンターを2階に設置する「THE SUIT COMPANY 銀座本店」にて、こだわりの1着を仕立ててもらいました

「洋服の青山」「THE SUIT COMPANY」の主要店舗で2019年10月7日より、クオリティオーダー・SHITATEの店舗受注を開始しています。その特徴は、専任スタイリストによる細やかな採寸やオーダー提案を受けられ、それでいて低価格。かつ、最短40分でオーダーが完了し、最短2週間でスーツが手元に届く、納期の早さが特長です。

  • クオリティオーダー・SHITATEのテーマは『もっと多くの人に、もっと気軽に』。2020年2月24日現在、洋服の青山の49店、THE SUIT COMPANYの48店にサービスを導入しています。『いく、だけ。』というキャッチコピーがサービスの分かりやすさを象徴しています

そこで今回は、THE SUIT COMPANY銀座本店にてオーダーメイドスーツを作ってきました。「ちょっとした集まりに着ていけるようなスーツを仕立てたい」という漠然としたこちらのお願いに、どこまで応えてもらえるでしょうか。

  • THE SUIT COMPANY 銀座本店(東京都中央区銀座4-2-15)でチーフを務める中野さん

クオリティオーダー・SHITATEの特徴は?

「オーダーメイドスーツに関しては、作りたいけれど難しそうだし価格が高そうなので躊躇する、また納期が間に合わずに諦める、という方が多くいらっしゃるのが一般的な状況です。そこで弊社では、手軽さと分かりやすさ、コスパの良さ、そしてお渡しまでの早さにこだわっています」と話すのは、THE SUIT COMPANY 銀座本店で専任スタイリストを務める中野さん。

価格はスーツ上下セット(ジャケット/パンツ)が29,000円(税抜)からと、とてもリーズナブルな設定です。そして納期は最短で14日間。「友人のパーティに呼ばれたので、急いでオーダーメイドスーツをつくりたい」なんて需要にもバッチリ応えます。

オーダー価格(2020年2月時点)

スーツ(上下セット)のオーダー

  • ジャケット/パンツ → 29,000円(税抜)~
  • ジャケット/パンツ×2 → 37,700円(税抜)~
  • ジャケット/ジレ/パンツ → 37,700円(税抜)~
  • ジャケット/ジレ/パンツ×2 → 46,400円(税抜)~

単品アイテムのオーダー

  • ジャケット単品 → 20,300円(税抜)~
  • ジレ単品 → 8,700円(税抜)~
  • パンツ単品 → 8,700円(税抜)~

来店後は、どんなスーツにしたいか店員と相談し、生地と型紙を選択して、採寸とサイズ見本服の試着を経た後に、オプションを選んでいくという流れ。1時間もあれば注文を終えることができます。でもせっかくのオーダースーツ、ゆっくり時間をかけて決めていきたい、という人も多いことでしょう。

中野さんは「会社の休み時間を利用して、店舗に何度も足を運ばれて生地やデザインを決めていく、というお客様も実際にいらっしゃいます」なんてエピソードを明かしてくれました。日をまたげばワクワクが持続するし、心から納得するスーツが完成しそうですね。

初めてでも気軽にオーダーメイドが楽しめる

青山商事ではスーツなどの既製品を販売する店内の一角にオーダーメイドの相談コーナーがもうけられており、専門店には入りづらい、と感じる人にも入りやすい雰囲気づくりが心がけられています。ここ銀座本店でも2階のワンコーナーにカウンターを設置。この3か月間で、オーダーメイドを依頼する20~30代の若いお客さんが増えたとの話でした。

「お客様の体型はまちまちですし、スーツに求めること、スーツにまつわる悩みは人それぞれです。そこで弊社では、プロの専任スタイリストがヒアリングしながら徹底したフィッティングを行い、とことんご希望に沿ったスーツに仕立てます。これまで既製品のスーツを数多く販売し、接客で成長してきた青山商事ならではの強みを、オーダーメイドの現場でも活かしています」(中野さん)。

まずは生地選びから

今回の注文内容は入社2年目、3年目の新社会人にぴったりなオーダーメイドスーツで、予算はボリュームゾーンより少し高めの50,000円前後に設定しました。一体、どんなスーツが完成するのでしょうか。引き続き中野さんに担当してもらいます。

まずは生地選び。クオリティオーダー・SHITATEの特徴のひとつが、毎シーズン(年2回)刷新されるという200種類以上の高品質な生地を用意していることにあります。これにより、いま流行っている生地が、常に店頭に並ぶとの説明です。

  • 大量の生地サンプルから、お気に入りの1枚を選んでいきます

生地のサンプルを見つつ、いま持っているスーツの特徴、普段はどんな場面でスーツを着ているか、着たいシーズンは、好みの柄や色味は、といった内容のことが聞かれます。その上で「ビジネスならストライプ柄が使いやすいですね。入社から間もないということで、派手になりすぎない薄いストライプもオススメ。近くから見ると柄が分かるけれど、離れて見ると目立ちすぎない、上品な柄が人気です」と教えてもらいました。

  • 色んな柄があり、「この生地ならどんなスーツになるだろう」と想像を掻き立てます

生地によって、メンテナンスの手間も変わるのでしょうか。「クリーニングは、基本的に汚れたときと、季節の替わり目に行うのがオススメです。高い頻度でクリーニングに出すと、生地へのダメージが大きいは事実。上質な生地なら、丁寧な手入れも必要になります。いま持っているスーツの数、どのくらいのサイクルで着回していくか、も考慮しましょう」(中野さん)。特にパンツはジャケットに比べて生地の傷みが早くなりがちなため、ビジネス仕様なら、2パンツでつくる人が多いそう。

  • 同じストライプでも、太さや間隔により、スーツの表情は大きく変わってきます

「ストライプの太さは主張の強さに比例します。あとはツヤのある生地か、マットな質感か。ダークトーンなら上品に決まりますし、色の濃淡で季節感を出すこともできます。これから暖かくなる季節ですし、明るい生地にしましょうか」(中野さん)。専任スタイリストと相談しつつ、思う存分に悩めるのもオーダーメイドならではの楽しみと言えるでしょう。最終的に、濃紺の、細いストライプ柄に決定しました。