――このたびS.H.Figuartsの新商品として「ウルトラマンタイガ　トライストリウム」が魂ウェブ商店にて受注中なのも、『ウルトラマンタイガ』ファンのみなさんにとってうれしい知らせだと思います。こちらにある商品サンプルをご覧になって、お２人はどんなご感想を抱きますか。

井上:S.H.Figuartsは『ウルトラマンタイガ』関連のものはすべて持っています。トレギアも早く欲しいですが、敵同士なのであまり語りたくはありません(笑)。

市野:ニュージェネレーションヒーローズのウルトラマンはすべてS.H.Figuartsで揃うんですね。これを全部並べてポージングしたら、今回の映画のワンシーンを再現できるんじゃないでしょうか。

井上:この「ウルトラマンタイガ トライストリウム」、細かいところの造型まで緻密に再現してあるので、とてもリアルな感覚があります。各関節の可動域が広く、テレビと同じイメージのポーズがつけられるのがいいですね。

市野:岩田くんのボディバランスを見事に再現しているようですね。

井上:今後、タイタスやフーマもS.H.Figuartsとなってほしいですし、トライスクワッドとして３人を並べてみたいですね。

――ここまでのお２人のお話からも、今度の映画は見どころが満載で、特撮の魅力が凝縮された作品になっていることが伝わってきました。改めて映画における「必見ポイント」をいくつか挙げてみてください。

井上:やっぱりニュージェネレーションヒーローズがみんな一斉に変身するクライマックスでしょうね。あとは闇堕ちしたタロウをいかにしてタイガが助けるか……という親子のドラマに注目です。そして、「ウルトラマンレイガ」が誕生するまでの過程もすごいですから、ぜひ楽しみにしていてほしいですね。

市野:タロウとタイガの親子のドラマと並んで、ヒロユキとタイガの"バディ"のドラマもしっかりと描きました。闇堕ちしたタロウと戦い、傷ついたタイガにヒロユキがやさしく語りかけるとか、２人がバディとして会話をするシーンにご注目ください。あと派手なところでは、ウルトラマンたちと「怪獣軍団」が激しい"合戦"を繰り広げるところですね。それほど広くないステージだったのですが、やっぱりウルトラマンVS怪獣の大決戦を描きたかったので、かなり現場のみんなには無理を言って「総力戦」で撮影に取り組みました。

井上:今日は市野監督とじっくり「対談」できたのがうれしかったです。１年前の自分なら、すべてにおいて余裕がなかったので、こんなに落ち着いて話ができなかったかも(笑)。

市野:改めて言うけれど、ヒロユキが井上くんで本当によかった!　僕の目は間違っていなかった。「みんなで苦労しよう」と言って君を起用したけれど、撮影が始まってみるとそれほど苦労しなかった(笑)。『タイガ』のキャスト陣はほんとうによくやってくれましたし、だからこそいい作品になったんだと思っています。

プロフィール
市野龍一(いちの・りゅういち)。1962年生まれ、兵庫県出身。1985年、上智大学文学部社会学科卒業。『ウルトラマンガイア』(1998年)で初めてウルトラマンシリーズの監督を務め『ウルトラマンコスモス』(2001年)『ウルトラマンオーブ』(2016年)『ウルトラマンジード』(2017年)『ウルトラマンＲ／Ｂ』(2018年)に参加。『ウルトラマンタイガ』(2019年)ではメイン監督として第１話や最終話を手がけている。
井上祐貴(いのうえ・ゆうき)。1996年生まれ。広島県出身。第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン2017で審査員特別賞を受賞。ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』(2018年)で俳優デビュー。これまでの出演作品は映画『ニセコイ』(2018年)など。『ウルトラマンタイガ』(工藤ヒロユキ役)は、初の連続ドラマ主演作。

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