• 西内まりや

――発信する場所を増やされた2019年でしたが、この一年を振り返ってどんな一年になりましたか?

日本を飛び出していろんな国でファッションシュートをしたり、ムービーを作ってみたり、海外の方とクリエイティブな仕事ができたのがすごく印象的でした。海外の方はインスタグラムで人を探すみたいで、そこから声をかけてもらったことで自分の道が開けたというか、いろんな国でいろんな方とお話をしていると、本当にボーダレスな時代になってきているなと時代の進化を感じます。

昔は海外に行ったらネットや電話が通じないという問題がありましたが、今はインスタ上でいつでもライブ配信でつながれますし、コメントを自由に送り合うことができて、本当にいろんな可能性が広がっていて楽しくてしょうがないです。さらに1年後、2年後どういうものができているかわからないですし、もっと学ばないといけないことがたくさんあるなと。より視野が広がった一年になりました。

――海外での経験が大きかったんですね。

大きいですね。もちろん日本で活動するのがベースですが、海外でいろんな方たちの考え方や発信の仕方を見て、その良さを日本でも取り入れたいなと思っています。日本で試したらどういう反応があるのかなとか、そういうのを考えている時間がすごく楽しいです。

――海外で学んだことで具体的に影響を受けたことを教えてください。

日本だと、モデルとか歌手とか、そういう区別がありますが、海外はより個人に焦点が当てられていると感じました。YouTuberの方がテレビに進出したり、タレントさんがYouTubeをやったり、どんどんボーダレスにはなっているものの、まだ日本では区別化されている気がして、でも海外ではそういった区別があまりない。そして、見た目よりも、生き方が素敵だからついていきたいという支持のされ方をしているのを見ていて、かっこいい姿とかかわいい姿とか表面的な部分を見せるだけでは、ダメだなと思いました。YouTubeを始めたのをきっかけに、自分の人間らしい部分も含めて発信しようと考えるようになりました。

――個人個人がより見られるということですが、いろんなキャラクターの人たちがいる中で、西内さんはどのようなキャラクターとして認知されたいと考えているのでしょうか?

難しいですよね、それが。「ああいう人になりたい」と思ってもらえるような憧れの存在ではありたいし、でも、親近感を抱いてもらえる存在にもなりたいし。遠すぎず近すぎずというような新しい人物……自分が新しい何かを生み出せたらいいなと思います。まだ探しているところなのですが。

――ブログで「歌を歌いたい気持ちになってきた」という思いをつづられていましたが、音楽活動も再開されるのでしょうか?

もちろん、音楽はずっとやりたいという思いがあって準備をしていますが、現実的には時間や準備がいろいろ必要で。自分一人だけではできない部分でもあるので、気長に待っていてもらえると嬉しいです。

――最後に2020年の抱負をお願いします。

目標や夢を明確にというより、そのとき楽しいものをやる! それだけです。今後何か新しいものができていたらそれにチャレンジしているかもしれないですし。この先の想像がつかないこの時代だからこそ、「こうなりたい」とか決めず、面白いと思ったものはとにかく挑戦していきたいです。

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■プロフィール
西内まりや
1993年12月24日生まれ、福岡県出身。2007年7月よりファッション雑誌 『ニコラ』の専属モデルとして活動を開始し、2010年7月号より『Seventeen』の専属モデルに。2008年7月に日本テレビ系ドラマ『正義の味方』で女優デビューを果たし、ドラマ『ホテルコンシェルジュ』(2015/TBS)、『突然ですが、明日結婚します』(2017/フジテレビ)などで主演。2014年に歌手デビューも果たし、第47回日本有線大賞新人賞、第56回日本レコード大賞新人賞および最優秀新人賞を受賞した。現在は、国内外のファッションイベント出演などのほか、フランスの大手シャンパーニュ・メゾン『メゾン マム』のアンバサダーを務め、ソウルファッションウィーク、Ysl beauty グローバルイベントの参加など海外でも活動の幅を広げている。