JR東日本と宮城県、仙台市は2月29日まで、フリー乗車券「仙台まるごとパス」のデジタル化をはじめとした「仙台圏における観光型MaaS」の実証実験を仙台市を中心としたエリアで実施している。

  • 「仙台圏における観光型MaaS」の実証実験を実施

サービス名称は「TOHOKU MaaS 仙台 trial」。東北6県をスマートフォンの形にしたサービスロゴも制定した。ダウンロード不要のウェブサービスとして、日本語・英語・中国語繁体字の3言語で提供する。JR東日本アプリと連動した現在地から目的地までの経路検索機能を搭載し、目的地までの最短ルートを案内。JR東日本レンタリースの駅レンタカーを特典価格で予約することもできる。

仙台を中心としたエリアのJR・地下鉄・バスを2日間自由に乗降りできる「仙台まるごとパス」や、国分町の38店舗でおすすめの料理やドリンクが楽しめるチケット「国分町バル」をデジタルチケットとしてクレジットカード決済で購入することも可能に。「仙台まるごとパス」購入者に渡していた紙のクーポンもデジタル化し、対象店舗で画面を提示するだけで特典が受けられるようになる。

「仙台まるごとパス」をデジタルチケットとして購入した人を対象としたアンケートに回答すると、仙台駅の商業施設で使える200円または500円の買い物券がもれなく当たるスクラッチくじも行う。スマホに表示した専用のQRコードを「ヨリ未知 SENDAIポータル」または「びゅうプラザ仙台駅」に設置してある端末にかざすと参加できる。

今回の実証実験は、仙台圏を訪れる旅行客や訪日外国人旅行客の利用動向などを把握することがおもな目的。得られたデータを分析し、2020年度に予定している実証実験の第2弾や、2021年4~9月に開催される「東北デスティネーションキャンペーン」での本格導入に向けてサービス内容を検討する。