JR東日本が開発を進める都市型MaaSアプリ「Ringo Pass」のiOS版が1月16日にリリースされた。Android版は今年春頃に公開される。

  • タクシー後部座席のタブレットに表示されるQRコード読取り画面イメージ

「Ringo Pass」は「Suica」のID番号とクレジットカード情報を登録することで、複数の交通手段をスムーズに利用できる。

サービス開始時点では国際自動車のタクシーのみ対応し、アプリに表示される地図上で空車タクシーの走行位置を確認できる。乗車後はタクシー後部座席のタブレット画面に表示されるQRコードを「Ringo Pass」で読み取るだけで決済予約が完了。今年春までに対応するタクシーの台数を約9,000台まで増やす予定で、今後は大和自動車交通やチェッカーキャブのタクシーにも順次対応する。

春にはNTTドコモのシェアサイクルサービス「ドコモバイクシェア」との連携を開始。全国に約1,280カ所ある直営ポートの位置と利用可能な台数を「Ringo Pass」上で確認できるようになる。利用時はポートに駐輪されているシェアサイクルの読取り機に「Suica」をタッチするだけで、予約の必要なく借りられる。利用料金は利用終了時に確定し、月末に1カ月分をまとめてクレジットカードで引き落とす。

JR東日本によれば、今回の「Ringo Pass」リリースは実証実験の位置づけだという。これまでモニター企業数社の従業員を対象として実証実験を行ってきたが、さらなる検証と改善を目的に、その範囲を一般利用者にも広げた。今後もアプリの機能向上と利用できるモビリティサービスの拡大を図る。