気温の低い時期は、冷え性の人にとって辛い時期です。冷えからくる不調は、肩こりや頭痛など多岐にわたります。そのため、血流を改善することによって、冷えによる不調を和らげることができます。また、基礎代謝が下がると、太りやすい体にもつながります。今回は、体を温める豚汁レシピをご紹介しましょう。
冷え性にはタイプがある
冷え性には、明確な基準はないといわれており、冷えで辛い、困っている人の症状を指しています。女性に冷え性が多いといわれているのは、男性と比べて熱を生み出す筋肉が少ないためと考えられていますが、運動不足などによって男性にも冷え性は見られます。 冷え性は、大きく4つのタイプがあります。
・四肢末端型
10~20代の若い女性に多くみられ、やせ型が多いタイプです。過度なダイエットが原因となり、食事が足りずにエネルギー不足となっています。食事の量を増やし、筋肉の材料となるたんぱく質をしっかり摂るようにしましょう。
・下半身型
下半身に冷えが見られ、30代~中高年の男女に見られる症状です。デスクワークなど下半身の筋肉が硬直してしまい、血流が悪くなってしまうことが原因と考えられます。お尻周りの筋肉をほぐす、ストレッチをするなどして、筋肉を動かすことで改善が見られます。
・内蔵型
生まれつきの体質によって、血管が収縮しにくい人や手術によって血流が悪くなった人、30代~中高年の女性に多くみられます。体型がぽっちゃり型、汗をかきやすい、食欲があるなどの特徴があります。食べ過ぎに注意し、厚着をし過ぎないことも改善方法の1つです。
・全身型
若者から高齢者まで多くの年代に見られ、冷えを自覚していなくても、体がだるいなど不調を感じていることもあります。隠れ冷えともいわれ、代謝が落ちて、食欲がない場合も多いタイプです。基礎代謝が低下しているので、食事の量をしっかり摂り、十分な睡眠を心がけることも大切です。
これらの4つのタイプには、運動不足やストレスが共通の原因として上げられます。バランスのよい食事をとりながら、日常でできる運動をプラスすることもおすすめです。いつもより大股で、腕を大きく振りながら歩く、歩く速度を速めてみる、階段を使うなどできそうなところから、体を動かすことを始めてみましょう。
3食の食事を食べ、たんぱく質のおかずも食べる
3食の食事をバランスよく食べ、エネルギー不足にならないようにしましょう。特にたんぱく質の構成成分であるアミノ酸には、体脂肪を燃焼しやすくする作用もあります。毎食に、肉類、魚類、卵類、大豆製品などたんぱく質を多く含む食材を取り入れて、筋肉を作り、基礎代謝を上げていきましょう。
冷たい食べ物は、内臓を冷やしてしまうので、温かい食べ物がおすすめです。血管拡張作用のある生姜を加えた料理も体を温めます。今回は、たんぱく質や生姜も一緒に取れる豚汁をご紹介しましょう。
ピリッと温まる! 具だくさん豚汁
<材料> 2人分
豚もも薄切り肉 50g
豆腐 1/4丁
里芋 1個
大根 50g
人参 1/3本
ごぼう 1/4本
こんにゃく 1/3枚
生姜 1かけ
水 2カップ
いりこ 適量
味噌 大さじ1
一味唐辛子 適量
<作り方>
1:豚肉、豆腐、里芋はひと口大に切り、大根、人参はいちょう切りにする。ごぼうはささがきにして、水にさらし、水気をきっておく。こんにゃくは食べやすい大きさにちぎる。生姜は千切りにしておく。
2:鍋に水、いりこを入れ、中火で熱し、ふつふつとしてきたら、豚肉を入れ、1の野菜を加える。
3:煮立ったらアクを取り除き、柔らかくなるまで煮込む。豆腐を加え、みそを煮汁で溶きながら入れ、最後に生姜を加える。
4:3を器に盛り、お好みで一味唐辛子をかける。
<ポイント>
具だくさん汁物は、一品でも栄養がしっかりとれます。メニューに取り入れながら、冷えを改善して、痩せやすい体を作っていきましょう。