■総評

調査の結果、既婚女性の61.0%が年末年始に合わせて義理の実家に「帰省する予定」と回答した。帰省予定の人に「帰省中、ストレスを感じることはあるか」と聞いたところ、「はい」は71.6%、「いいえ」は28.4%と、7割以上の人が何らかのストレスを感じていることがわかった。

具体的にどんなことにイライラするかを聞いたところ、「ただただ気を遣う」「話が合わない」「習慣や考え方が違う」「あれこれ口出しをされる」「自由に行動できない」「居場所がない」「家事などをさせられる」などが主な声として寄せられた。やはり、義理の実家とはいえ他人の家であり、普段はあまり顔を合わせない人たちの中で過ごすこと自体がストレスにつながるということだろう。

しかし、これらの直接的な原因以上に、「夫が気遣ってくれない」ことがストレスになっている、という意見も目立った。「私が気を遣っているのに、夫は全く気にしない」「夫は楽しげだが、少しは私にも気を遣ってほしい」「夫があまり会話をせず、自分ばかり話をしないといけない」「夫は何もしない」など、義理実家というアウェイな環境で神経をすり減らしながら孤軍奮闘する妻を顧みず、ただただくつろぐ夫を横目で見て、よりいっそうストレスが募る、という図式だ。

これらのストレスを軽減し、快適に過ごすために工夫していることがあるかを聞いたところ、「はい」(42.6%)、「いいえ」(57.4%)と、4割強の人が何らかの工夫をしていることがわかった。具体的にしている工夫では、「一緒にいる時間を減らす」「気を遣わない」「無理をしない」「家事を減らす工夫をする」「積極的に動く」などの方法が寄せられた。このうち「一緒にいる時間を減らす」や「気を遣わない」と、「積極的に動く」では真逆のアプローチになっており、考え方の違いが見てとれ興味深い。

先に見てきたように、ストレスの原因としては「夫の無関心」を挙げる人が多かったが、そこで「帰省先で夫に望む行動・言動」を聞いた。主な意見としては、「常に一緒にいてほしい」「気を配ってほしい」「こちらの気持ちを伝えてほしい」「義両親に言い返してほしい」「日頃の頑張りを義両親の前で褒めてほしい」「帰省しなくていいようにしてほしい」などが寄せられている。いずれも義理実家と自分の間に立ち、緩衝材や代弁者としての役割を果たしてほしい、と期待する気持ちが伝わってくるコメントだ。すでに十分にその役割を果たしてもらっているという人もいる一方で、中には「なし。期待するだけ無駄」といった冷めた声もあった。

全体を通して、多くの女性にとって義理実家への帰省は少なからずストレスがあり、それを軽減したり楽しいものへと変えるキーはやはり"夫の立ち振る舞い"にあることがわかった。世の男性諸氏は実家への帰省だからといって羽を伸ばすことばかりを考えず、常に妻の気持ちや立場に寄り添った行動が求められている。そんな現実が明らかとなった調査結果となった。

調査時期: 2019年12月6日〜2019年12月7日
調査対象: マイナビニュース既婚女性会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません