年末年始はお金の流れが激しいときです。前回はお金が残る行動5つをご紹介しましたが、今回はいろんな場面での誘惑に勝つ方法をご紹介します。

「飲み会の誘い」

既に予定に組み込まれていたり、付き合い上必要な場合は当然出席ですが、前日や当日にとりあえず飲まない?といった誘いは断ったほうが出費は抑えられます。誘う側も急な誘いは、ダメ元で声がけをしているので断られたとしても、「そうだよね」で終わるはずです。グループLINEで集合がかかった場合は、断りやすいので早めに予定があると断るとよいでしょう。断り方としては「仕事」「家族」「先約」のいずれかで問題ないでしょう。

当然ですが、出席の場合でも一次会で帰る、終電までには帰るといった飲み代+αがかからないように注意をしましょう。

「外食の誘惑」

年末は年明けを迎えるための準備をします。年賀状、大掃除、買い出しと時間がいくらあっても足りません。そうなると、自炊をせずに簡単に外食などで済ませたくなってしまいます。クリスマスからつながる年末年始に外食癖を付けてしまうと、その後も外食に頼りがちになってしまいます。

そうならないためにも、パッとできるご飯を考えておきましょう。「チャーハン」、「ラーメン」、「うどん」、「丼ぶり」といった洗い物が少なく済むレパートリーをいくつかもっておくとよいでしょう。この際、冷蔵庫やパントリーの在庫処分と称して、缶詰なども使ってあるもので作りましょう。この時期はスーパーなども軒並み混雑していますから、牛乳、卵、豆腐といった定番のものであれば、コンビニで十分です。買い足し程度でわざわざ家族総出でスーパーに買い物へ行くと、必要なもの以上の出費を覚悟しなくてはいけません。

「福袋の誘惑」

毎年福袋を楽しみにしている方も多いかと思います。最近の傾向としては、中身が見える福袋や事前予約をすることで、年明けに配送をしてくれるものや、人気のある福袋は事前予約に加えて抽選になるものまであります。中身が見える福袋は、定価購入よりも安く購入できることもあって人気です。しかし、中には在庫処分品のような中身の福袋も存在していることも事実ですので、上手に見分ける必要があるでしょう。

買ってもよい福袋は、中身が見えること、よく利用するお店の商品、日持ちがするもの、普段では買えないような値段で買えること。この4つの条件がそろったら買いといえるでしょう。中には福袋専用に作られた商品もありますので、中身はよく吟味する必要があるでしょう。初売りで並んで買うにしても、ネットで買うにしても、勢いで買うことは避けましょう。家計の助けになる福袋かどうか会計前に考えるとよいでしょう。

「お土産の誘惑」

年末年始を帰省や国内外旅行で過ごす方も多いかと思います。せっかく帰省や旅行へ行ったのだからと、会社や友人、身内などにお土産を買って帰りたいと思うかもしれません。しかし、あちこちに配っていたら出費もかなりなものになります。

まずは、周囲にはお出かけすることはできるだけ話さないことが肝心です。話せばそれだけお土産を配る相手が増えるということです。また、周囲に話すことでお土産を指定でリクエストされたり、後でお金を払うから、化粧品やブランドものを買ってきて欲しいなど、後々面倒なことになる種まで蒔かれてしまいがちです。

普段からお土産をやりとりしている人や家族や、休んでいる間自分の代わりに動いてくれたといった特別な人への感謝の気持ち程度にとどめておきましょう。旅行中、お土産ばかり探していては肝心な観光が楽しめなくなります。また、帰省土産の場合は地元のスーパーでお土産を選んで、スーパーから直接自宅へ配送してもらうと、身軽に帰宅することができておすすめです。スーパーによっては帰省土産配送料無料としているところもあります。

年末年始は財布の紐が緩みやすい時期ですので、雰囲気にのまれないように、踊らされないようにしましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している