俳優の勝地涼が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『破天荒フェニックス』が、1月3日から3夜連続(3日・4日23:15~、5日23:10~ ※一部地域除く)で放送される。これに先がけて、勝地のほか、伊藤淳史、瀧本美織、稲葉友、丸山智己がこのほど、キャスト座談会を実施した。

  • 左から稲葉友、瀧本美織、勝地涼、伊藤淳史、丸山智己 -テレビ朝日提供

作品について、勝地は「原作を最初読ませていただいて、ウソみたいな本当に奇跡のような話ですし、こういう人がいるんだ、こういう社長がいるんだっていうのを知れました。今の風潮では、ちょっと冷めた人が多いと思うんですけど、『熱く生きたっていいじゃん!』と感じました」と語り、「僕自身、連続ドラマで主役をやったことがないので、そういう僕に主役が来たというのがうれしかったです」と笑顔。

瀧本は「社長のバイタリティーとか即決する考え方とか、仲間を大切にするとか、すごく大事なものがいっぱい詰まっていて。私たちも撮影期間を通して、本当に仲間になれました。すごく充実していました」と語り、丸山は「ドラマとしてもできすぎてる展開だったり、ドキドキがあります。ジェットコースターのように進んでいき、これが実際にあったことなんだなと信じられない気持ちでした」と感想を述べた。

セリフ量が多かったとのことで、勝地は「まず台本をもらったときに、どう覚えていこうかなと結構大変でした」と振り返る。「続けて、抱えている不安はみんな一緒だったので、空き時間に僕がポロッとセリフを言うと、みんなが自然と続けてくれて。今までの現場の中で一番セリフ練習をしましたね。そういうのもあって、チームワークができてきたのかなと思います」とのこと。

伊藤は「次撮るシーンとか、明日撮るシーンとか、合間にみんなでセリフ合わせをして。それはやっぱり、涼くんが『やろう』って言ってくれたのが大きかったですね。あれがあったから、頑張って乗り越えられたよね」と感謝していた。

勝地と伊藤について、「2人だけで盛り上がるんじゃなくて、僕らも巻き込んでくれて、現場全体を楽しい空気にしてくれる」と稲葉。そして瀧本が「撮影で2人が見つめ合うシーンがあるんですけど、ちょっと恋人みたいというか、愛を感じたというか…」と話すと、稲葉は「『おっさんずラブ』の話?(笑)」とツッコんでいた。

また、勝地の主演としての姿に対して、「やっぱり座長によって現場の空気って変わると思うし、待ち時間の感じとか、取り組み方も全然変わると思うんですけど、絶妙なバランスと空気の作り方だったので、良い座長だなと思います」(伊藤)、「特に主役だと抱えなきゃいけないものがいっぱいあると思うんですけど、壁が全然なくて、すっと受け入れてくれた。みんなと一体にしてくれたのは主役の懐の深さなんじゃないかな」(丸山)と語る。

そして稲葉は「涼さんは『じゃあ俺、主役って呼んで』って(笑)。だからみんな涼さんのことを『主役』って呼んでるんです」と笑顔で明かした。

伊藤が「『主役なんで』とかってふざけてる感じですけど、実はかなりまじめです。セリフめっちゃ覚えてるし。『セリフ覚え悪い』って言いながら完璧なんですよ。でもそういう雰囲気ってないじゃないですか(笑)。でも本当にまじめ」と明かすと、勝地は「まじめじゃないよ、全然」と否定。

伊藤が「こうやってごまかさないと、自分の中でバランスが取れないんでしょうね(笑)」と言うと、勝地は「俺、破天荒だから」と応じていた。

最後に見どころを聞かれた勝地は「この役をやっているときに、“もっと頑張ろう”という意欲が湧いたので、見た人にもそのパワーは伝わると思います。3.11のときの話も出てきますが、そこで何をするべきかっていう決断の早さなどは、これからどんな時代になっていくかはわからないけど、人と人が助け合って生きていかなくてはいけないっていうのは変わりないし。そういうことを演じていてすごく感じたので、伝わればいいな」と語った後に、「…と主役は思う」と一言。

これに対して、伊藤は「恥ずかしいんですよ、こういうまじめな良いことを言うのが。『主役』って言わないと、バランスが崩れちゃう」と笑顔で分析した。