アイドルグループ・乃木坂46のメンバー10人が出演するフジテレビの動画配信サービス・FODオリジナルオムニバスドラマ『乃木坂シネマズ~ STORY of 46~』(毎週水曜0時最新話更新)が25日に配信をスタート。同日、東京・台場のフジテレビで出演者の松村沙友理、北野日奈子、堀未央奈、与田祐希、久保史緒里が登壇し、記者発表を行った。

  • (左から)松村沙友理、北野日奈子、堀未央奈、与田祐希、久保史緒里

このドラマには、齋藤飛鳥、秋元真夏、松村沙友理、山下美月、北野日奈子、堀未央奈、与田祐希、生田絵梨花、久保史緒里、白石麻衣が、それぞれ1話ずつ主演。監督には、有名アーティストを多数手がけるミュージックビデオの監督や、カンヌでグランプリ受賞経験のあるCM監督、世界中の映画祭で受賞する若手映画監督など気鋭の映像クリエイター10人が1話ずつ担当し、アクション、SF、恋愛、コメディー、ファンタジーから本格的な人間ドラマまで、様々なジャンルに乃木坂46のメンバーが挑戦する。

今作について、松村は「私の作品は相手役の方がCGなのでいない中での撮影だったんですけど、スタッフさんもまるで皆の目には見えているかのように一致団結して撮影していました。私は昔からアニメが大好きで二次元の世界にあこがれていたのでそれが現実になった感じです。台本が送られてきて内容を見て『すごい!』と思いました。役作りで苦労したのは、やはり相手がいなかったのが一番苦労しました。私は今27歳なのですが、乃木坂をやっていなかったら今回演じたOLぐらいの歳なので、そこは想像しやすかったです」と感想。

北野は「人見知りなので初対面の監督に緊張していたんですが、監督が優しく声をかけてくださったり、ドラマの内容も女性がどんどん強くなる世の中という設定で、私が強く出るほどスタッフの皆さんも盛り上げてくださって楽しい現場でした。映像も細部にこだわってすごくきれいで、内容も実在しない部活動の話だけど、見ている方は部活をやっていた学生の頃の熱い気持ちを思い出すんじゃないかなと思います。私が演じた工藤さきちゃんは頭が良くて分析能力の高い理系女子で、私は文系なので、どうすれば頭がよく見えるだろう?と考えたり、おバカキャラをどう隠すか考えたりしました。セリフのトーンはいつもより落ち着いた感じにしました」

堀は「私はスーパーADをやらせていただいたんですが、念願のアクションに挑戦しました。 撮影の1~2カ月前からアクションの練習をして、ワイヤーアクションなどもやらせていただきました。強い女性にあこがれていたので、映像を見たら自分が超人になった気分で、アクション熱がますます増しました。私がやりたいアクションを監督もいたるところに入れてくださいました。役作りは、アクション尽くしだったので、食生活を鶏肉とか炭水化物をしっかり摂るようにして、元々私は陸上部だったんですが、きれいな走り方を忘れていたので、時間がある時にランニングしたりしました」

与田「アベラ監督に撮っていただいたのですが、監督も先生役で出演していて、さらに近い距離で作品を作っていくことが楽しかったです。身長に関しては、役作りすることもなかったのですが、乃木坂に入っていじられることが特に多かったので、普段の自分でできたと思います。私より小さいメンバーがいるのですが、1番小さいと言われるのはなんでですかね(笑)。戸田ユーキという役は、自分に自信があって気持ちが強い女の子なので工夫しました。口ゲンカをするシーンがあるのですが、その場面は台本にセリフがなく、監督から“本当のケンカのようにして”とリクエストがありましたが、普段ケンカなんてしないので、何を言ったら良いかわからずとても考えさせられました」

久保は「谷川監督がとても細かい描写まで気を使ってくださり、景色や建物もきれいなものがいいよね!ということで北九州でロケをしてきました。そこで吹く風などの自然現象とアンドロイドとの化学反応が色んな所で起きているのが面白かったです。大変だったのは、同じ言葉をずっとしゃべり続けるのですが、しゃべる場面や、相手への刺さり方が違うので、どう変化をつけるか悩んでいました。あと、夏の九州での撮影の中、アンドロイドなので汗をかかないでと言われ、私は乃木坂の中で1位を争うくらい汗をかくので、空き時間に氷嚢で体を冷やし日傘などで対策をしながら撮影したのが大変でした」とコメントした。

また、あこがれる理想のクリスマスの過ごし方を聞かれ、堀が「ずっと本場のフィンランドに行って、本物のサンタさんに会って一緒にクリスマスを過ごしたいと思っていて、たまたま同期の北野日奈子ちゃんも同じ夢を持っていて…」というと、北野は「北欧って素敵じゃないですか? 大きなクリスマスツリーに1人10個ぐらいプレゼントが置いてあって、あの光景を朝起きて見てみたいです。私知り合いにサンタさん2人いるので、住所知ってます(笑)」とのこと。

そして、今年1年振り返り、久保は「この『乃木坂シネマズ』もそうですが、ミュージカルに初めて挑戦させていただいたり、私はずっとお芝居をするのが夢だったので、今年はお芝居する機会に恵まれていたなと思います。来年はさらにやりたいなと思うので、自分にとって学びの年になりました」

与田は「私は2019年が10代最後の年だったんですが、あまり実感がなくて、もっと大人っぽくなりたいなという目標はまだ達成できていないので、2020年に持ち越します。10代最後の1年は大変なこともあったけど、すごく楽しかったなというのが一番です」

堀は「今回のドラマでアクションをやらせていただいたのも大きな経験でしたし、初めての主演映画の公開もあって、お芝居って難しいけどもっと知りたいなと思える年だったので、来年ももっと挑戦したいですし、後輩の活躍も目立っていて、国内外のライブで私たち先輩が引っ張っていかなくちゃいけないなと改めて思った年でした」

北野は「個人的にも新しい立ち位置や新しいことを求められる年だったんですが、その一つ一つが苦にならず自分でも楽しめてるなと思えた年だったので、2020年も楽しい毎日を送れるよう感謝と努力を忘れないようにしていきたいです」

松村は「今年はレコード大賞を2回目を取らせていただいた後なので、プレッシャーもかかる年だったんですけど、それに負けないで後輩も頑張ってくれたと思うし、坂道シリーズもすごく成長したなと思えた1年だったので、個人としてもグループとしてもそれぞれ自分の場所が見つけられた年だったかなと思います」と語った。