出口四段の猛攻及ばず

第61期王位戦予選(主催:新聞三社連合)藤井聡太七段―出口若武四段が12月17日に大阪・関西将棋会館で行われ、藤井七段が97手で勝って、予選ブロックの決勝へ進みました。

藤井七段―出口四段といえば、平成30年に行われた新人王戦決勝三番勝負が記憶に新しいのではないでしょうか。結果は藤井七段の優勝となりましたが、当時の出口四段は奨励会三段でありながら澤田真吾六段や井出隼平四段など勢いのある若手棋士を破って決勝戦進出を決めています。出口四段は今年4月にプロになったばかりの四段とはいえ、その実力の高さが窺い知れます。本局は出口四段がプロになってから初の藤井七段戦です。

戦型は新人王戦決勝三番勝負第2局と同じ、角換わり腰掛け銀になりました。序盤は互いに角を手持ちにしたまま陣形を整備し、39手まで先後同型。先に仕掛けたのは藤井七段で、相手の玉頭から迫ります。出口四段は攻めをいなすように玉を退避させますが、藤井七段も相手玉の逃げる先に馬を作ってプレッシャーを掛けます。一方的に攻められている出口四段は何か手がないと苦しいところですが、飛車を大きく使って猛反撃。相手玉に詰めろを掛けます。しかし、対する藤井七段の金打ちが鍛えの入った受けで、攻めを切らされた出口四段が投了となりました。

藤井七段は斎藤慎太郎七段と予選ブロックの決勝を戦います。勝者は挑戦者決定リーグ進出となります。挑戦者決定リーグは、各予選ブロックの優勝者8名とシード4名(豊島将之竜王名人・永瀬拓矢二冠・羽生善治九段・菅井竜也七段)が、紅白2リーグに分かれて争います。

木村一基王位に挑戦するのは誰か。まずは斎藤七段―藤井七段に注目です。

藤井聡太七段