AT-X、TOKYO MXほかにて放送中のTVアニメ『旗揚!けものみち』より、OP&EDテーマのTVサイズやキャラクターソング、ドラマを収録したアルバム『TVアニメ「旗揚!けものみち」キャラソン&ドラマアルバム“狂竜病は怖いよ!”』が2019年12月18日(水)に発売される。

その発売に先駆け、キャラクターソング収録後の八木侑紀(花子役)のインタビューが公開された。

●レコーディングレポート 八木侑紀(花子 役)

――演じている花子について、その魅力はどんなところだと思いますか?

花子は見た目からして、ものすごくかわいくて、原作を読ませていただいたときから花子が一番好きで…。オーディションのときも、こんなかわいい子を受けられるんだ!という嬉しさがまずあったんです。漫画の印象では、どちらかというとお嬢様というところが全面に出ているような気がしたんです。服装やしゃべり方も「~ですわ」口調だったので。だからお嬢様気味に演じていたんですけど、どちらかというと腹ぺこな女の子を全面に出してくださいと、オーディションのときも本編が始まってからもディレクションがあったので、お嬢様というより、ただの食いしん坊な女の子として演じるようになっていったんです。でも、そこが一番かわいいところなんですよね! いっぱい食べる君が好き!みたいな感じで、ツイッターを見ていても花子がたくさん食べているところがかわいいというコメントをたくさん見るので、食べるのに比例してかわいさが増していく不思議な女の子です。

――どんな腹ぺこディレクションが入るんですか?

グリフォンを食べるときに「かじってる部位を想像してください」みたいな?「足をかじるのか、腕をかじるのかできっと食感が変わるから」と言われて、なるほど!と思いました。

――細かい。でも、あれだけ食べてくれると気持ちはいいですよね

ただ、花子をやり始めてから自分の食事量が増えてしまって…(笑)。食費はかかるし体型維持が大変!っていう(笑)。『旗揚!けものみち』の収録があったときの晩御飯はめちゃめちゃ食べてましたね。これまで家系ラーメンも全部食べきれなかったんですけど、それを全部食べられるようになってしまって、家系ラーメン美味しいな!って思いました。

――ちなみに、八木さんの大好物は?

人生で一番好きな食べ物、死ぬ前に食べたいのは、さくらんぼの佐藤錦です(笑)。

――かわいらしい。そして今回のCDにはCDドラマ「狂竜病は怖いよ!」が収録されるそうですね

TVアニメのアフレコは終わっていたので久しぶりで不安もあったんですけど、最初から一気に『旗揚!けものみち』の世界に入り込めました。それはもちろん、小西(克幸)さんが引っ張ってくださったからというのはあるんですけど、とにかく自由に!ドラマCDなので、いつもより自由にやっていました。

――内容的にはいかがでした?

面白かったです! アニメでは出てこなかったシグレのセクシー要素もあったりして。それと原作にはあるんですけどアニメに盛り込めなかった部分もCDドラマにはぎゅぎゅっと盛り込まれているので、原作と合わせて聞いてもらえると嬉しいです。

――そしてキャラソンでは「モグモグTasty!」を歌いましたが、曲を最初に聴いたときの印象は?

曲調が明らかにかわいかったので、導入部分を聴いたときに一旦止めて、「かわいいどうしよう!」と動揺しました(笑)。かわいい曲が歌えて嬉しいんですけど、途中で言葉が早くてテンポが良いところがあって、私、歌えるのかな?と思ったりしたので、いっぱい練習しよう!と思いました。

――そういう場合はどこで練習するんですか?

家で練習します。自分の歌をスマホで録って、それを聴くというのを繰り返してましたね。

――そこまで練習して、全然違う感じを求められた場合はどうするんですか?

練習のときから、柔軟に対応できるようにいろんなパターンを考えながら練習していたんですよ。

――なるほど!ちなみに歌ってみて、ここがポイントだなというところはありましたか?

歌詞は全部かわいいんですけど、Dメロの落ちているところはディレクションもあって、「《それでも 好きだから》のところがキーになるので」とおっしゃっていたので、私もハートマークいくつ分込められるかなぁと思いながら歌っていました。そこは腹ペコのかわいさというより、女の子としてのかわいさみたいなことをすごく考えました。

――告白されているような感じはしますよね

そうですよね…(笑)。

――レコーディングで、最初に通して歌ったときと本番で、ニュアンスの込め方が全然違っていたのに驚いたのですが…

最初に通して歌ったときは練習してきた、キャラにも聴こえるし歌にも聴こえるくらいの真ん中で歌ったんです。でも、「もっとキャラクターでいいよ」と言ってくださったので、そうなんだ!と思って、めちゃめちゃ込めました。

――すごく花子の感じが出ていますね。では歌っていて大変だったことはありますか?

ラストサビの《おかわり》のところの転調は、私がキュンとしたポイントでもあるんですけど、そこがものすごく花子っぽいと思うんです。結構高音なので「出る?」って心配してくださったんですけど、でもかわいさを保ったまま一番かわいく歌えるよう、ここにてっぺんを持ってこれるように頑張りました!

――最後に歌い終わったものを聴きましたが、どうでしたか?

もちろんいいテイクを選んでくださったというのはあるんですけど、自分の中で作ってきたものより、ディレクションしていただいた後のニュアンスのほうが良かったりすることばかりだったので、やっぱりキャラソンは一人ではなくみんな創り上げるものなんだなと思いました。

――それが顕著に出たのはどのあたりですか?

テンポが速いところは、リズムにとにかくハメていくように練習してきたんですけど、それよりもキャラっぽく崩して、ここを強く歌った方が花子っぽくなるよと言われてやってみたらその通りになったんです。ぜひ聴いてみて欲しいです!

――ちなみにTVアニメで好きなシーンはありますか?

全部好きなんですけど、4話で、シグレがおしんみたいになるところがすごく好きで。あのシーンを見て、貧乏にしている罪悪感を感じました。私は花子であり花子ではないんですけど、花子の気持ちで、ご飯をたくさん食べてごめんなさいと思ってました(笑)。

――ちなみに、プロレスに興味は?

この作品に関わって、特番で女子プロの方ともお会いしたので、見に行きたいなぁと思ってます。プロレスに詳しい方と一緒に行きたいですね! 解説をしていただきたいです。

――もう一つの要素、動物(けもの)もかわいいですよね

かわいいんですけど、花子を演じていると、それにすべて「美味しそう」というフィルターがかかってしまうので、かわいいというより食料だと思ってしまうんですよね…。

――では最後に、ファンへメッセージをお願いします

作品をご覧いただいている方には『けものみち』の魅力は十分伝わってると思うんですけど、やはり深夜に見てなんぼ、疲れているときに見てなんぼだなと思うんです。心が疲れたときこそ『旗揚!けものみち』を何度でも見直してほしいと思います。まだ見たことがない人は新しい扉が開けると思うので、プロレスと異世界という新しい世界観をぜひぜひ見ていただきたいです。そして、作品を味わったあとにはアルバムも手に取って聴いていただきたいです。ミニドラマはアニメ以上に自由ですし、歌にはキャラクターらしさがギュッと詰まっていると思います。花子をかわいいと思ってくれてた人は、もっと花子が好きになる曲だと思いますので、ぜひ3時のおやつとか、お食事時にもぐもぐご飯を食べながら聴いてくださると嬉しいです、よろしくお願いします!

『TVアニメ「旗揚!けものみち」キャラソン&ドラマアルバム“狂竜病は怖いよ!”』は、2019年12月18日(水)の発売予定。収録曲などの詳細は特設サイトにて。

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