テレビ東京による、赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』(12月16日~20日 7:35~8:00)のイベントが15日に東京スカイツリータウンで行われ、松丸友紀アナウンサー、育休中の狩野恵里アナウンサーが登場した。
同番組のメインターゲットは0~2歳の乳幼児。NHKで『いないいないばあっ!』を制作しているが、民放としては初めての試みとなる。「赤ちゃんにテレビは見せない方がいい」と一律に思われている傾向がある一方で、スマホでは玉石混交の動画を見せている現状に疑問を持った同局社員が「赤ちゃんにも良質な動画コンテンツを提供したい!」と、立ち上がったという。番組は10コーナーから成り、それぞれが1分~2分程度で赤ちゃんを飽きさせない構成になっている。イベントでは、両アナによる本気の絵本読み聞かせや、番組内で放送される、シナぷしゅダンス「はじまりぷしゅ」を披露した。
イベント後の取材では、松丸アナが2歳7カ月の長男とともに登場。夫も来ていたというが「ママがいい」と離れない長男を膝に乗せての取材会に、自然と和やかな空気が流れ、松丸アナは「事前に告知してなかったのに、小さいお子さんもパパママも一緒に踊ってくださてる光景を見て、涙スイッチが入りました」とイベントを振り返った。ダンスの振り付けも行い、「ただ『ゴッドタン』で歌ってるくらいの自分が『こういうダンスでいいのかな』と手探りだったけど、自信につながりました。めざせ紅白、とか言っちゃうとハードルが上がっちゃう」と語ると、狩野アナも「年忘れ日本の歌じゃなくて!?」と驚いていた。
「名ばかりのプロデューサーかなと思ってたんですが、なんせ人手も予算もなかったので、本当にガチでゼロから企画を担当しました」と、ガッツリ番組製作に関わった松丸アナだが、その場にいる息子も「シナぷしゅ見る!」と言い出し、番組にハマっている様子。「『ゴッドタン』出演者の方も皆さん結婚されて、全員パパに。この番組についてはまだ話せてないですけど、『よじごじDays』の方では、上地(雄輔)さんや長野(博)さん、小泉孝太郎さんにも『がんばってね』とエールをいただきました。『何なら出るよ』なんてことも言ってくださったりして」とレギュラー番組の出演者陣についても感謝する。
さらに「子育ては『こんなに大変なんだ』というくらい大変ですけど、子供の寝てる時の表情やゲラゲラ笑っている顔を見ると、一気に吹き飛んじゃって、やっていけてるのかなと思います。子供とくだらないことで大笑いしてる時でストレス発散できてるのかもしれないです」と語った松丸アナ。なかなかない"子連れインタビュー"となったが、「本来なら許されないと思うんですけど、赤ちゃん番組なので甘えてしまって。実は今授乳中なんです」と、松丸アナのセーターの中に入り込んでいる息子の状態を明かし、狩野アナや周囲のスタッフもびっくり。
松丸アナは改めて、「一昔前だったら、子供を連れてくるなんてあまり受け入れられない風潮があったと思うんですけど、『シナぷしゅ』の反応を見るために会社にも一緒に出社したこともあります。世の中の考えが少しずつ変わってきていて、共働きの世代が増えてきているのもそうでしょうし、すごくあったかく感じていて。会社自体も子供を連れてきてもウェルカムな雰囲気だったり」と自身の環境を振り返る。「狩野もまもなく復帰しますけど、なかなか子供との時間を取れなくて、もどかしい気持ちでいることに会社側も向き合ってくれて、チャンスをもらえていると感謝の気持ちでいっぱいで、赤ちゃん番組を通して、世の中あったかいな、会社あったかいなというのを感じています」と心境を表した。