ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系番組『池上彰のニュースそうだったのか!!』。11月30日(18:56~)は3時間スペシャルで、「ニュースの意味、20文字で説明できますか?」などを放送した。

  • 池上彰 -テレビ朝日提供

同局の丹羽敦子プロデューサーは「TAX FREEと DUTY FREEの違い、知らない方も多かったのではないでしょうか。日本語にしちゃうと両方とも“免税店”なので、違いがあるなんて私も池上さんにいわれるまでそもそも気づいていませんでした」と笑顔で語る。

続けて「実はこの企画、『ゲストの直筆が見られる』『ゲストの意外な一面が見られる』と視聴者の方からたくさん反響をいただくんです。『〇〇さん、頭がいいとは聞いていたけど、こんなに賢いとは!』という声が最近は多いですね」と明かした。

今回の収録の様子を、丹羽Pは「今回も本当に頭の良いゲストの方が多くて。池上さんも思わず『カンニング!?』なんてことをおっしゃってましたよね」と振り返る。

しかし、「本当にゲストの皆さんにはプロデューサーの目の前で記入していただいているんです。漢字がわからない、というときだけ一応スマホOKにしていますが、それ以外は禁止です」とのことで、「いや、本当に皆さんすごいです。書いていただいた回答は池上さんに見ていただいて“いい回答”というのを決めるんですけど、今回は『皆さん、優秀だね! こんな難しい言葉も使うんだね!』と池上さん、感心されていました」と語った。

さらに、丹羽Pは「ゲストの皆さんは結構サクッと回答書いてくださいますが、池上さんはかなりじっくり言葉を選んで回答を考えてくださいます。放送でも池上さん言ってましたけど、インフルエンザが冬に流行る理由、『浮遊』という言葉を思いつくまでに結構時間かかっていました」と振り返り、「そういう熟語が見つかるかどうかで使える文字数が全然変わってきます。『それは入試問題をこたえるときも同じですね。やっぱり語彙は大切ですね』と池上さんもおっしゃっていました」と述べた。

また放送では、池上氏が地図を使って、今年のニュースを解説した。丹羽Pは「ローマ教皇が来日された、ということで、キリスト教についてもたっぷり解説いただきました。池上さんの得意分野なので、予定にないことまでたっぷり解説いただきまして(笑)、大幅に収録時間が延びて大変でした」と収録の裏側を話す。

そして「池上さんはエルサレムも何度もいってらっしゃいますし、解説に出てきた聖墳墓教会もかなりの回数行かれています。放送では割愛しましたが、岩のドームはなぜ聖地なのか、などかなりコアな情報をたくさんいれてきましたね。ちなみに聖墳墓教会はキリストが磔刑にされた場所、と伝えられる場所に建てられています。ゴルゴダの丘ですよ! そう聞くといかにも聖地っていう感じしますよね。もうすぐクリスマスなので、ぜひキリスト教を知って、イベントを楽しんでいただけるとうれしいです」と呼びかけていた。