それぞれにドラマ・映画・舞台など幅広く活躍する劇団EXILE(青柳翔、秋山真太郎、小澤雄太、鈴木伸之、町田啓太、小野塚勇人、SWAY、八木将康、佐藤寛太)が、この度初の9人全員による舞台『勇者のために鐘は鳴る』を上演する。メンバーが初プロデュースも務める同作では、ゲームの世界に入ってしまった9人の男たちが、元の世界に戻るため勇者となってモンスターを倒していく……というストーリーだが、メンバーたちの意見により今後も様々な意見が盛り込まれ、現在進行形で変化中だという。
2020年1月より上演され、6年に1度の大イベントである「LDH PERFECT YEAR 2020」を舞台面から盛り上げることになる同作。今回は青柳翔、町田啓太、佐藤寛太の3人にインタビューし、公演への思いについて話を聞いた。
■次につなげるためにも、期待に応えたい
――現時点で、みなさんの演じるキャラクターや、演出面での見どころなどは決まっているんですか?
青柳:現時点ではあまり確定したことは言えないのですが、個人個人でいろいろ考えていることもあり、稽古で詰めていくことになるのかな、と思います。
町田:どんどん変わっていくんですよね。誰が何をやるのか、まったく読めていないです(笑)。歌やダンスもやらせてもらうかもしれないし、まったくやらせてもらえないかもしれないし、そこは全部青柳さんの判断にかかってます!
青柳:そうですね。
佐藤:そうなんですか!?(笑)
町田:僕と寛太が歌えるかどうかも、青柳さんの判断です。
佐藤:それはそうかもしれないです。僕ら、苦手組なので(笑)。
青柳:俺は冒頭15分、大太鼓叩いてるから(笑)。
町田:その横で、(八木)将康くんが演歌を歌ってるかもしれないですし。
佐藤:15分間大太鼓を叩き続けられるのは、本当にガチの方だけですよ。
――劇団EXILEが9人全員で公演を行うことは初めてですが、そこに対してはどのような思いがありましたか?
佐藤:僕は劇団EXILEに入って5年目なんですが、これまでもずっと「劇団EXILEで公演をやろう」という話はあがってたけど、なかなか実現しなくて。今回、HIROさんに「そろそろ劇団で公演をやったらどう?」と言ってもらって、メンバー全員揃うことが楽しみですし、観に来てくださった方に「劇団EXILEって、こういうテイストの舞台をやるんだ」というインパクトを与えることができたら嬉しいです。今回の舞台でカラーを決められたらと思っていますし、僕らも会議を重ねて、メンバー全員の意見を落とし込んでもらっているので、責任や愛着を感じています。
青柳:これだけ一緒にいるのに、初めて9人で舞台ができるのは光栄なことだし、「LDH PERFECT YEAR 2020」においては、初の舞台公演になります。良い公演にしなければという思いは強いですし、今後舞台を続けていくためにも「面白かったね」と言っていただけるようなものにしなければ。初めての9人公演ということで、興味を持って観てくださる方もたくさんいると思うけど、今回が期待通りでなければ、今後公演を行ったとしても、観て下さる方の数は減ってしまうと思うんです。良い意味でも悪い意味でも、我が強い人が多いから、うまく個性が絡んで「なんだ、こいつらは」と思われるような公演にしたいです。
町田:「全員、やりたい放題やってるじゃないか」みたいな(笑)。
青柳:ただの馬鹿なのか、それとも計算なのか……くらいの域までいければいいなと思います。
町田:9人で舞台に立ったこともないですし、寛太とは1回も一緒に舞台をやったことがないので、楽しみです。僕自身も7年ぶりの舞台なので、どうなるのかな。自分たちで作り上げていかなきゃいけない舞台ということで、面白さもあるけど大変さもわかりました。責任を持って、お客様に楽しんで帰っていただける舞台を作れるように、最後まで頑張らなきゃなと思ってやっています。
――今回、この3人の間で、お互いに公演にあたって期待していることはありますか?
町田:青柳さんはクールな役や怖い役が多いイメージがあるんですけど、実はずっと面白いことを考えている方なので、めっちゃ面白いキャラクターになるんじゃないかな? と、ちょっとわくわくしてます。どんな感じなんだろう?
佐藤:青柳さんは、独特の間があるんですよね。僕も青柳さんの間が大好きなんですけど、同じシーンで一緒に演じることはこれまで全然なかったんですよ。『HiGH&LOW』で1シーンあったくらいかな? だから、舞台上で一緒にやると、どうなるのかはすごく楽しみです。
青柳:……いや、がんばります!
佐藤:(笑)
町田:青柳さん、自分の話は早く切り上げたがりですよね(笑)