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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト:吉岡 久美子
eat well主宰。奈良出身。ほぼ新潟、たまに東京在住のフードスタイリスト。
東京にてフードコーディネーターアシスタント、食専門の制作会社に勤務後、2006年独立。雑誌や料理本、広告等でメニュー提案やスタイリングを手がける。
2012〜18年沖縄にてカフェ「オハナ食堂」を運営。島やさいや琉球料理を学びつつ、CM、TV番組等活動の幅を広げる。
2018年〜拠点を新潟にうつす。
古酒(クース)と呼ばれ、芳醇な味わいが特徴の泡盛古酒。本記事では、フードスタイリストである吉岡久美子さんへの取材をもとに泡盛古酒の選び方とおすすめ商品をご紹介しています。この記事を参考にお気に入りの1本を見つけてください。
泡盛古酒の魅力とは?
沖縄で伝統生産されている蒸留酒「泡盛」。そのなかでも、3年以上熟成させた泡盛が、全量の50%以上を占めているものを「古酒(クースー)」と呼びます。
甕(かめ)や瓶に入れて長期間寝かせた古酒は、芳醇な香りと、まろやかな味わいが特徴です。古酒には「混合酒」や「ブレンド酒」などと呼ばれる複数の泡盛を混ぜたものもあります。
なお、造られてから3年未満の泡盛は「一般酒」と呼ばれます。
泡盛古酒の選び方
フードスタイリスト・吉岡久美子さんのアドバイスをもとに、泡盛古酒の選び方を紹介します。ポイントは下記。
【1】飲み方に合わせる
【2】アルコール度数
【3】ガラス瓶や陶器など容器
【4】ギフト用のポイント
【5】酒造所
上記のポイントをおさえると、より具体的に好みに合う泡盛古酒を選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
飲み方に合わせて選ぶ
泡盛古酒は、自分の飲み方に合わせて選ぶと長く楽しめます。泡盛には3つのタイプがあります。
毎日でも楽しみたいなら若い「一般酒」を
毎日のように泡盛古酒を楽しみたいなら、熟成年数が若いものがいいでしょう。泡盛古酒は熟成年数が長くなるほど価格も高くなるため、あまり出費を気にすることなく、古酒の味わいを楽しむことができます。
価格が安くても作り手のこだわりが感じられるので、満足度は高いはずです。気軽に泡盛古酒を楽しみたい方にも適しているでしょう。
甘い香りでじっくり楽しめる「熟成酒」
沖縄県酒造協同組合『海乃邦 10年貯蔵古酒 43度』:
新酒を3年以上熟成させることで「古酒」と名乗ることができます。以前は全量の50%以上が3年以上熟成された泡盛であれば「古酒」と表示できましたが、2015年8月1日より全量が3年以上熟成されたものだけが「古酒」と表示されるようになりました。現在は5年以上熟成されたものは「5年古酒」、10年以上熟成されたものは「10年古酒」と表示して販売されています。
一般的には熟成年数が長ければ長いほど、より甘い香りが増して舌触りもマイルドになると言われており、そのぶん価格も上がります。熟成年数に注目して、自分の好みの味が何年ものなのかを探求してみましょう。
初心者は「リキュール系」からスタート
泡盛古酒がはじめてという方や、泡盛を飲んだことがないという方は、度数が高い泡盛にフルーツやハーブなどを漬け込んでソフトな味わいに仕上げてある「リキュール系の泡盛」からスタートしてみるといいでしょう。泡盛がどのような味わいなのか試してから古酒にチャレンジしたいという方にもピッタリです。フルーティーなものも多いのでカクテル感覚で飲めるでしょう。
アルコール度数で選ぶ
神村酒造『暖流古酒 40度』:
酒税法で泡盛は単式蒸留焼酎にあたり、アルコール度数が45度以下と決められており、「古酒」は30から40度ぐらいの度数のものが多く販売されています。「古酒」は水で割って飲むよりも、ストレートでなめるように飲むほうが風味を楽しめます。
アルコール度数が高いほうが風味を楽しめるのですが、泡盛初心者やそんなにお酒が強くない方はアルコール度数が低めのものから飲みはじめてみるといいかもしれません。
ガラス瓶や陶器入りなど容器で選ぶ
宮里酒造所『春雨 11年古酒 43度』:¥ 6,112 ( 2020年11月27日時点 )
一般的な泡盛はガラス瓶や陶器、紙パック入りで売られていますが、古酒を楽しむなら、保存性にすぐれたガラス瓶や陶器製の入れものを選んでみましょう。時間をかけて飲みたいときにもピッタリです。
自宅に泡盛古酒の瓶や陶器が飾ってあれば、それだけでも気分が盛り上がります。スクリューキャップ式の瓶なら、家庭での熟成も可能です。
ギフトならパッケージや受賞酒から選ぶ
瑞泉酒造『瑞泉 古酒 40度』:¥2,640 ( 2020年7月15日時点 )
泡盛初心者や贈る相手の方の好みがよくわからない場合は、瓶やラベルなどや、賞をとった商品などから選ぶというのもひとつの手です。オリジナルの陶磁器に詰められたものや南国沖縄らしい色づかいのラベルなど、パッケージにこだわったものは自分で飲むときに楽しめることはもちろん、プレゼントにも喜ばれます。
古酒年数の異なる泡盛を何種かブレンドしてつくられる限定のものや、賞を受賞した商品など、わかりやすく評価されているものを選んで飲むのもいいと思います。
酒造所の特徴にも注目する
ヘリオス酒造 樫樽3年熟成古酒 くら [ 焼酎 25度 沖縄県 1800ml ]:¥2,406 ( 2023年2月17日時点 )
酒造所ごとの特徴もチェックしたいところです。たとえば、「北谷長老酒造」では、代々受け継がれた製法を守りながら、愛情をたっぷり注いで泡盛を育てています。その古酒は、芳醇な香りとスッキリした飲み口が特徴です。
「今帰仁酒造」は、自然豊かな大地や空気、水などの恵みを活かして泡盛を造っている酒造所です。蒸留された泡盛は、熟成の歳月を重ねて古酒に変わります。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)