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【この記事のエキスパート】
フードスタイリスト・料理家:江口 恵子

フードスタイリスト・料理家:江口 恵子

ナチュラルフード&スイーツカフェ ORIDO吉祥寺オーナー。

雑誌、広告、WEBサイトなどで、素材感、空気感のあるスタイリングと実生活に根付いた提案が人気。

講演会、料理教室、ケータリング、カフェとあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりのおいしくて体に優しい料理を伝えるべく活動中。


寝る前や妊婦さんがカフェインを控えたい時に飲まれる「カフェインレスコーヒー」。コンビニやスーパーなどで買えることは少ないですが、通販では幅広い商品が販売されています。この記事では、粉・豆・ドリップ・インスタント・液体タイプなどカフェインレスコーヒーの選び方とおすすめの商品をご紹介します。

「カフェイン残存率」をチェック!
カフェインレスコーヒーとは?

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市販されているコーヒーには、「カフェインレス」や「デカフェ」、「ノンカフェイン」などさまざまなものがあります。まずは、カフェインレスコーヒーとはどのようなものなのか、ほかのコーヒーとの違いについて解説していきます。

カフェインレス|少しのカフェインを含む

カフェインレスとは、コーヒーに含まれる「カフェイン」の含有量が少ないことです。カフェインがまったく含まれていないものと思われがちですが、カフェインレスコーヒーには微量ですがカフェインが含まれています。

日本でカフェインレスコーヒーとして販売できるのは、全国公正取引協議会連合会が定めた規約に準じ、「カフェインを90%以上取り除いた」コーヒー飲料、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒーのみとされています。

この記事で紹介する商品は、スペック項目の「カフェイン残存率」でどの程度カフェインが残っているのかを知ることができるので、チェックしてみてくださいね。

デカフェ|ごく少量のカフェインを含む

デカフェとは元々カフェインを含む飲食物から、カフェインを除去したものを意味します。できるだけカフェインを取り除くため、ゼロではないものの残ったカフェイン量はごく少量となっています。

EUの基準では、コーヒー豆の全重量に対して、99.9%以上カフェインを除去した場合のみ「デカフェ」と呼べます。日本においては、明確なデカフェの基準はありません。

ノンカフェイン|カフェインを一切含まない

たんぽぽや玄米など、元々カフェインをまったく含まないものを原料にして作ったコーヒーが「ノンカフェインコーヒー」です。これらは「代用コーヒー」とも呼ばれ、一般的なコーヒー豆は使われていません。インスタントコーヒーのように、粉末をお湯に溶かして飲むものや、ティーバッグに入ったものなどがあります。

子供や妊婦さん、体調不良で微量のカフェインでも避けたいときは、ノンカフェインコーヒーを選ぶとよいでしょう。

5つのポイントをチェックしよう
カフェインレスコーヒーの選び方

ここからは、カフェインレスコーヒーの選び方を紹介していきます。下記のポイントを確認してください。

【1】抽出方法
【2】豆? 粉? インスタント? タイプで選ぶ
【3】好みの味わいは焙煎度合をチェック
【4】産地の特徴
【5】品質にこだわるならオーガニックコーヒー

豆やインスタントなど、好みのものを探すならぜひチェックしてみてください。

【1】コーヒーの抽出方法から選ぶ

コーヒー豆のカフェインの抽出方法はいろいろ。ウォーター製法といって水を使う方法や、超臨界球体にした二酸化炭素を使ってカフェインを除去する超臨界二酸化炭素抽出法、有機溶剤を使ってカフェインを抽出する方法などさまざまです。

ウォーター抽出法(水抽出)

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ウォーター抽出法は水を使用する除去方法です。1930年代にスイスで開発され、生豆に薬品が直接接触しないため安全性が高い「スイスウォーター製法」と、メキシコの天然水を使用する「マウンテンウォーター製法」があります。生豆を水に浸し、溶け出したカフェインをろ過して取り除きます。カフェインは水に溶けやすい水溶性のため、その性質をうまく利用した方法です。

カフェインが取り除かれたうま味成分が残っている水は生豆に戻されるため、コーヒー本来の味や風味が変化することはありません。カフェインレスでも豆本来のうま味を堪能できる抽出方法です。

超臨界二酸化炭素抽出法

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超臨界二酸化炭素抽出法は、名古屋大学と超臨界技術センターにより共同開発されたカフェイン抽出方法です。二酸化炭素と高圧の水を使用してカフェインを取り除きます。液体二酸化炭素抽出法よりも短時間で抽出できますが、処理コストは高めです。

化学薬品を使用しないため、環境や人体に優しく、コーヒーの風味を損なわずにカフェインを取り除ける、などメリットが多くあります。

有機溶媒抽出法

有機溶媒抽出法は、海外のカフェインレスコーヒーで多く用いられている方法です。酢酸エチルや塩化メチレン(ジクロロメタン)などの有機溶剤を使ってカフェインを抽出する有機溶媒抽出法は、化学薬品を使用するため日本では法律で禁止されています。

そのため、日本で有機溶媒抽出法のカフェインレスコーヒーを購入することはできません。

【2】豆? 粉? インスタント? タイプで選ぶ

カフェインレスのコーヒーにも、「豆」「粉」「インスタント」「ドリップバッグ」「ペットボトル」などさまざまなタイプがあります。

ドリップタイプは基本的に無糖なので、好みに合わせて砂糖や牛乳を入れましょう。

本格的な味を楽しむなら「豆」や「粉」を

コーヒー本来の味を楽しみたい方は、コーヒー豆や粉を選ぶのがおすすめです。豆の場合は、豆を挽くところから自分で行うため、手間がかかります。その点、粉は豆を挽いたものなので、豆よりは手軽に淹れることができます。

ドリップバッグやインスタントに比べると入れる手間はかかりますが、コーヒーにこだわりのある方や、香りや味を楽しみたいという方は豆や粉を選びましょう。

手軽に楽しむなら「ドリップバッグ」や「インスタント」

コーヒー豆や粉に比べて、ドリップバッグやインスタントは手軽にカフェインレスコーヒーを楽しむことができます。

ドリップバッグ:風味のバリエーションが豊富。カップにセットしてお湯を注ぐだけで簡単!

インスタント:お湯を注ぐだけでお手軽。自分の好みの味や濃さに調整しやすい。商品によって詰め替え用もあるので、お得に購入できる。個包装になっているスティック型だと、持ち運びやすく、旅行シーンなどにも便利。

リキッドタイプ:ペットボトルや紙パックなどに入っていて、すぐ飲めるタイプ。コンビニなどでも入手しやすい

【3】酸味や苦みなど好みの味わいは焙煎度合で選ぶ

コーヒーの味わいは、大きく分けると「浅煎り」「中煎り」「深煎り」があります。カフェインレスコーヒーは種類がしぼられていますが、好みの味に近いものを選んでみてください。

浅煎り│苦みが少なくフルーティー

浅煎りのコーヒーは、酸味の強く苦味が少なめの味わい。さわやかで軽い飲み心地で、フルーティーな味わいを楽しむことができます。コーヒーの苦みが苦手な方におすすめです。深煎りコーヒーより焙煎時間が短く、豆の水分が蒸発しきっていないのが特徴です。豆本来の味わいが楽しめます。

中煎り│酸味と苦みの絶妙なバランス

レギュラーコーヒーやホットコーヒーは、中煎りのものが多いです。焙煎具合に悩んだ場合、定番である中煎りコーヒーから試してみるとよいでしょう。

苦みと酸味のバランスがほどよく、多くの人にとって馴染み深い味です。ブラックで飲むことで豆本来の特徴が味わえます。ブラックが苦手な方は、好みに合わせて砂糖やミルクを加えて楽しみましょう。

深煎り│酸味の少ないビターな味わい

コクのある苦みと、香ばしい香りを存分に味わうことができるのが、深煎りコーヒーです。酸味が苦手な方にぴったり。

長時間煎るため、中の水分が蒸発し軽くなります。浅煎りよりも、わずかにカフェインの含有量が少なくなるのも特徴です。砂糖やミルクともよく合うので、ブラックコーヒーが苦手な方は深煎りコーヒーを試してみるとよいでしょう。

【4】産地の特徴もチェック!

コーヒーは世界各国で生産されています。産地ごとに異なる味わいがあるため、お気に入りの産地から選ぶのもおすすめです。ここでは、エリアごとの特徴と、代表的なコーヒー豆の銘柄を紹介します。

●中南米
酸味と苦みのバランスがよく飲みやすい。
ジャマイカの「ブルーマウンテン」:バランスがよく、くせが少なめで喉越しがよい

●アフリカ
フルーツのような酸味が感じられ、すっきりと飲めるものが多い。
タンザニアの「キリマンジャロ」:強い酸味とコク、甘い香りが特徴
イエメンの「モカ」:フルーツのような華やか酸味が感じられる

●アジア
コクが深く、濃厚な味わいのコーヒーが多く生産されている。
インドネシアの「マンデリン」:苦みと深いコクが特徴。しっかりめの味わいが好きな人や普段からミルクや砂糖と一緒に飲んでいる人におすすめ。

ほかのエリアだと、ハワイの「コナ」が有名。酸味が強く、苦みが少なめなのが特徴です。

【5】品質にこだわるならオーガニックコーヒーがおすすめ

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出典:Amazon

品質にこだわって選ぶなら、オーガニックカフェインレスコーヒーがおすすめ。合成肥料を使わずに栽培する有機栽培は海外が主流です。名称に「有機」「オーガニック」と表示することが許されていますが、その認定を受けるには一定の基準をクリアしなければなりません。

日本では有機JAS規格があり、クリアした商品のみ「有機JASマーク」が付与されます。基準は国ごとに異なり、フランスではEUビオ認証やエコサートなどがあります。品質にこだわる方は認証マークを目印に探してみましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)