特撮ドラマ『ウルトラマンタロウ』で主人公・東光太郎を熱演した篠田三郎と、現在放送中のシリーズ最新作『ウルトラマンタイガ』で"タロウの息子"タイガに変身する工藤ヒロユキをフレッシュに演じる井上祐貴による"父子対談"が実現。Blu-rayBOX(全2巻)の第2巻、2020年2月27日発売「Blu-ray BOXII」に追加映像特典として収録が決定した。

  • 左から篠田三郎、井上祐貴

ウルトラマンシリーズにおいて、屈指の人気作として知られる『ウルトラマンタロウ』で、若く爽やかな主人公・東光太郎を1年間にわたって熱演した篠田三郎。そしてシリーズ最新作『ウルトラマンタイガ』で、"タロウの息子"タイガに変身する工藤ヒロユキをフレッシュに演じる井上祐貴。二人による"父子対談"が、『ウルトラマンタイガ』Blu-ray BOXII(2020年2月27日発売)の映像特典として収録されることが決定した。この日が初対面とは思えないほど、和やかな雰囲気で進行したスペシャル対談。時代は違えど、同じシリーズに主演した俳優同士だからこそ語り合える話題は多く、貴重なエピソードが飛び出した。

父と子が知りたいこと!?

井上:いま、こうやって篠田さんと対談させていただいていること自体、まだ信じられないようなところがあるんですけど、それと同じで、僕があのウルトラマンタロウの息子になれたというのも、不思議な感覚なんですよね。もちろん、僕が演じている工藤ヒロユキ自体がタロウの息子というわけではなくて、あくまでウルトラマンタイガのことなんですが、そのタイガに変身する役を自分がやれたというのが、とても光栄で……。

篠田:僕も最初はビックリしたんですよ。今度はタロウの息子というウルトラマンが登場するって聞いてね。息子がいるのなら、奥さんも見てみたいなと。

井上:そうなんですよ(笑)。僕も同じことを思いました。

篠田:やっぱり、お母さんのことも知りたいよねぇ(一同笑)。

井上:いつかタイガにも息子ができるといいなって。タロウにとっては、孫になりますね。

昭和と令和

篠田:僕が出演していた『ウルトラマンタロウ』は"昭和"の作品で、井上くんが出演した『ウルトラマンタイガ』は"令和"の作品。『タイガ』を観ていて思ったのは、展開がスピーディーだよね。それに、当たり前のことではあるけど、いまの若い世代が考えていることとか、置かれている立場とか、そういったことがドラマに反映されている。あとは、コスチュームのイメージもかなり変わった。東光太郎が着ていたZATの隊員服っていうのが、とてもハデだったんですよ。当時、昼ご飯を食べに行くとき、一人じゃ恥ずかしくてね(笑)。必ずみんなで一緒に行っていました。

井上:真夏の撮影だったりすると、E.G.I.S.の隊員服も暑かったんですが、現場でスタッフさんから「昔の隊員服はもっと大変だったんだよ」とうかがって、暑いなんて言っていられないなって。

篠田:そうそう、あれは設定では「夏でも涼しく、冬でも暖かい」ということになってるんだけど、実際は逆なんですよ。夏は暑くて、冬は寒かった(笑)。

それぞれのドラマ

篠田:『タイガ』は、ヒロユキとゲストのキャラクターとの交流がよく描かれている印象がありますね。『タロウ』の場合は……僕はずっと走っていた気がする(笑)。

井上:僕も、そのイメージがあります(笑)。あれだけ走っていたら、体力的にも大変だったんじゃないですか?

篠田:まぁ、若かったからできたんだろうね(笑)。

井上:ヒロユキは、走ったり戦ったりというシーンが、光太郎さんほどなかったんですよ。ウルトラマンになってからは、ハデに戦うんですけど。

篠田:E.G.I.S.のメンバーが4人だから、ひとりひとりのお芝居の見せ場が多いよね。

井上:そうなんです。4話、5話、6話っていうのが、ヒロユキ以外のメンバーが主役になった話で、みなさん気合いが入っていて。完成した作品を観たとき、僕も心を打たれるものがありました……。

(c)円谷プロ (c)ウルトラマンタイガ製作委員会・テレビ東京