漫画家・五箇野人(ごかやじん)さんがTwitterにて発表したエッセイ漫画「海外の長距離バス内で音楽プレイ青年と怒号紳士の一触即発」が、話題を集めた。描かれているのは、タイトルの通り、とある外国のバス内での"一触即発"の事態。リプライには、感心のコメントをはじめ、様々な声があがっている。

  • 五箇野人(ごかやじん)さんによる漫画「海外の長距離バス内で音楽プレイ青年と怒号紳士の一触即発」

ある外国の街で、五箇野人さんはかなり古い車体の長距離バスに乗り込む。バス内はエアコンなしで、出入り口も手動。車内の空気もどこか重ためだ。そんな時、バスの手前側でヤンチャそうな青年2人が景気のいいヒップホップをスピーカーで再生し出す。五箇野人さんが「閉鎖された空間で勝手に…」と懸念していると、そこで"案の定"バスの奥から、コワモテ紳士による現地語の怒声が。

五箇野人さんは「ここからは長時間の運命共同体…揉め事はやめて…」と祈るが、それも虚しく青年2人は音楽のボリュームを上げる始末。「終わった…マジでシャレにならん…」と縮こまる五箇野人さんだが、何と先程のコワモテ紳士は音楽にノリノリ。怒声のように聞こえた言葉も「音量をあげて」と言っていたようだ。五箇野人さんによれば、「この国の人めちゃ音楽好きで乗客皆ノリノリ。隣のおばあちゃんも杖トントンしてノッてた」とのことで、微笑ましい光景だったようだ。

リプライでは「面白い、声の大きさ一つでもある意味カルチャーショックかも。怒号じゃなくちょっと大きい声出しただけなんでしようね」「外人が怒ってるように見えて全然怒ってないことあります」「日本人ももっと楽しく生きよう」など感心の声が。他にも「車内がちょっとしたクラブに」というコメントも見られた。その一方で、「あくまで海外の話だからね。日本でやったら普通に迷惑だからね。NYの地下鉄だとか、公共の場で音楽鳴らすのは、そういう場だからだよ。(中略)向こうにも通勤電車ってのはあって、そこで鳴らす人はいません」と注意を促す意見もあった。

この短編の作者・五箇野人(ごかやじん)さんは、小学館のコミックアプリ「サンデーうぇぶり」で『#世界#映え殺し#ツアーズ』、同社の月刊漫画雑誌「ゲッサン」では『世界歩いてるとドープな人にカラまれる』を、それぞれ連載中。9月には、両作とも、収録されている写真がフルカラーとなっている第1巻が刊行された。五箇野人さんはTwitterやInstagramといったSNSでも漫画作品を投稿しており、これまでにも「海外のバス乗車でモタついてたら強面紳士に電撃をくらう」などの作品で話題を集めてきた。