JR東日本は8日、JR東日本グループの決済サービスを提供するビューカード、決済インフラを提供するJR東日本メカトロニクスと連携し、2020年春以降、新たに5種類の電子マネーをJR東日本グループの駅ビル・エキナカで支払えるようにすると発表した。

  • 新しく設置するマルチリーダライタ(JR東日本提供)

多様な電子マネーでの支払いを可能とすることで、JR東日本グループの駅ビル・エキナカのキャッシュレス化を推進するとともに、利用客の利便性を向上させるという。

現在、利用可能な交通系電子マネーは「Kitaca」「PASMO」「Suica」「manaca(マナカ)」「TOICA」「ICOCA」「はやかけん」「nimoca」「SUGOCA」(「PiTaPa」は利用できない)。新たに追加される電子マネーは、「iD」「QUICPay」「nanaco」「楽天Edy」「WAON」の5種類となる。

新しく導入する電子マネーは、すべて非接触式ICチップを搭載したカードや携帯電話などの非接触式電子マネーで、店舗の決済端末との間で無線通信を行う方式の電子決済であり、「かざす」だけでスピーディに決済が行える。

  • 新たに使用可能になる電子マネー「iD」(JR東日本提供)

  • 新たに使用可能になる電子マネー「QUICPay」(JR東日本提供)

  • 新たに使用可能になる電子マネー「nanaco」(JR東日本提供)

  • 新たに使用可能になる電子マネー「楽天Edy」(JR東日本提供)

  • 新たに使用可能になる電子マネー「WAON」(JR東日本提供)

導入予定のグループ会社は、JR東京西駅ビル開発(セレオ)、秋田ステーションビル(アルス・トピコ)、横浜ステーシヨンビル(CIAL鶴見・CIAL桜木町・CIAL横浜)、錦糸町ステーションビル(テルミナ)、鉄道会館(グランスタなど)で、2020年夏までに導入を予定している。他の駅ビル・エキナカへの導入についても引き続き検討していく。

11月12日には、JR東京西駅ビル開発が運営する駅ビル「セレオ」に複数の電子マネーの決済に対応可能なマルチリーダライタを設置。それ以降も順次設置を進める。具体的な電子マネーの導入施設や時期について決定し次第、発表する。