ぐるなびはこのほど、「接待の手土産セレクション2020 第6回品評会」を都内で開催した。会場では、全国各地の52店舗がイチオシの手土産を出品。同社が運営する秘書のためのサポートサイト「こちら秘書室」本会員である現役秘書約110名が、独自の視点で選りすぐりの逸品を見定めた。
同品評会は年間10回ほど開催され、時期によって商品の傾向が異なることもあるようだ。「手土産選びのスペシャリスト」である秘書が実際に試食するだけでなく、手土産を手にとって包装や重さなどにも着目し、ビジネスシーンに適しているかをジャッジ。品評会で収集された審査シートを元に「接待の手土産」セレクション受賞候補が選出されるという企画になっている。
会場は、審査シートの記入と試食ができるスペースと出店ブースに分かれており、食欲をそそる香りに会場は満たされていた。
現役秘書の方々は、職種によって手土産への着眼点が異なる。例えば、IT企業の秘書であれば流行の品や目新しいものが好まれる傾向にあり、伝統のある企業であればずっしりと格式高い手土産が好まれる。相手側の家族構成や社員数によっても、セレクトされる手土産は変わってくるという。
もうすぐお歳暮などで手土産の需要が一気に高まるシーズンということで、渾身の一品を用意し気合いを入れているブースがほとんどだった。今回は、実際の秘書になったつもりで運命的な出会いを果たした手土産6選を紹介していこう。
断面を切るたびに絵柄が変化していく羊羮は一際インパクトを放っていた。月は徐々に三日月から満月へ移り変わり、鳥は羽を広げ月へと羽ばたいていく。「Fly Me to The Moon」は、愛を語るジャズナンバーが由来だ。シャンパン錦玉羮をあずき羊羮で挟み込んでいる。さっぱりとした味わいと濃厚な小豆の甘さがミックスして、まるでセッションを奏でているようだった。
ホワイトチョコレートで作られるガトーショコラには、シェフのホワイトチョコレートに対する愛が詰まっている。重すぎず、優しい口どけの後にはマカデミアナッツの香ばしい香りと食感が広がる。冷やした時は、生チョコのようなしっとりとした味わいに。温めた時は、フォンダンショコラのようなとろける口どけを堪能することができるケーキになっている。
お茶屋さんによる葛餅は、丁寧に微粉末にした茶葉が餡にたっぷりと練りこまれている。お年寄りから子どもまで老若男女問わず楽しめる一品になっている。葛餅のほんのりとした甘さと茶葉を練りこんだ餡のほろ苦さが絶妙にマッチ。甘すぎず苦すぎずというバランスが抜群だ。せん茶、抹茶、玄米茶、ほうじ茶という4種類の葛餅がセットになっている。今シーズンでは、ほうじ茶が特に人気なんだそう!
ひとしずく垂らすとたちまち食材・料理が華やかになる魔法のオイル。このオイルは、すべて野菜で作られている。にもかかわらず、だしの香りやスパイスの香りなどがはっきりとわかる。驚きだ。塩分などが含まれていないため、素材そのものを存分に楽しませてくれる。香りづけを楽しめるオイルはとても珍しい。また、ボトルデザインにもこだわりを見せており、持ち運び可能なスタイリッシュなデザインがポイントになっている。
素材と味にこだわったやま田の3品「煮鮑」「松坂牛肉味噌」「中トロ角煮」は、お酒の肴にもご飯のお供にも持ってこいだ。鮑は、歯ごたえがコリコリとしっかりしている。松坂牛肉味噌は桜味噌の甘みが食欲をそそる。中トロ角煮は、身がホロリ、さらに味が染み込んでいる。全体的に、しょっぱすぎず素材の味を中心に活かした一品になっている。
牧草で大切に育てられたあか牛は、赤身が多くとてもヘルシー。白ワイン煮込みには、オリーブとガーリックを、赤ワイン煮込みにはバルサミコ酸と八丁味噌を合わせている。パスタやパン、ご飯やワインのつまみにもなることがオススメポイントだ。ギフトボックスの紐は好きな色を2色選ぶことができる。相手のカラーや企業カラーを選べるという部分も嬉しい。クリスマスカラーかつ縁起のいい紅白セットはシーズン感もあって、印象に残りそうだ。
以上が筆者の選んだ6選になっている。ぜひ、チェックしてみてほしい。
このイベントでは、実際に出店者側も現役秘書と交流しアドバイスをもらうことで手土産の改良などにも役立てているそうだ。現役秘書たちにとっても、職人や作り手本人から直接手土産のこだわりポイントを聞ける機会になっている。このイベントを通じて、さらなる逸品の誕生に期待だ。
※価格はすべて税込