全国劇場にて公開中のアニメーション映画『BLACKFOX』との連動企画として"実写版"映画『BLACKFOX: Age of the Ninja』が製作され、アニメ映画の公開と同じ2019年10月5日より、各動画配信サービスにて配信が行われている。

  • 大久保桜子(おおくぼ・さくらこ)。1998年生まれ、神奈川県出身。『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年)のハミィ/カメレオングリーン役で連続ドラマデビューし、子どもから大人まで幅広い年齢層より注目を集める。2019年にはファースト写真集『SAKURAKO』を刊行し、発売から2日で増刷が決まるという大ヒットを飛ばした。撮影:大塚素久(SYASYA)

近未来を舞台にしたアニメ版に対し、実写版『BLACKFOX: Age of the Ninja』では江戸時代が舞台となり、本格的な「時代劇」として製作されているのが大きな特徴。アメリカで『POWER RANGERS』シリーズを手がけ、日本でも「ウルトラマン」「スーパー戦隊」「仮面ライダー」という各人気シリーズで活躍するアクション映画界の第一人者・坂本浩一監督が初めて東映京都撮影所の熟練スタッフと組み、特撮テイストを含んだ斬新で迫力のある時代劇アクション映画を生み出している。

ここでは、アニメ版『BLACKFOX』の「メリッサ」に該当するキャラクター、石動律花(演:山本千尋)のよき友であり、石動家で下働きをしている「炊事洗濯の達人」こと明里咲(めりさ)を演じる大久保桜子にインタビューを敢行。『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペーススクワッド』で坂本監督によるアクション演出の洗礼を受けると共に、そのまぶしい笑顔で周囲の空気を一瞬で和ませる魅力に満ちた大久保に、本作での役どころと映画にかける意気込みを尋ねてみた。

――大久保さんといえば、なんといっても『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年)のハミィ/カメレオングリーン役で幅広い年齢層から人気を集めましたが、最近では初写真集を出されたりして、より活躍の場を広げられている印象ですね。写真集を出されたことにより、カメラの前に立つ際の心がまえなどが変化したりしましたか?

写真集がきっかけになり、撮られることに慣れてきたように思います。以前なら、カメラを向けられたとき「どうしよう、どうしよう……」なんて不安があったんですけれど、前よりもだいぶましになっているんじゃないかと思います。

――ハミィを演じられていたころから比べても、ぐっと大人っぽくなられていると思います! それでは今回の映画『BLACKFOX: Age of the Ninjaについてのお話をうかがいますが、最初に出演のお話があったとき、どんな思いを抱かれましたか?

私にとって初めての時代劇、そして坂本監督とまたご一緒できるということで、ただただうれしい!という気持ちでしたね。お芝居で着物姿になるのも初めてのことで、プライベートでも成人式に振袖を着たくらいですから、撮影に入るまでワクワクして仕方ありませんでした。私が着物を着て似合うのかな?という心配こそありましたけど、ずっと撮影を楽しんでいました(笑)。

――時代劇の本場である東映京都撮影所の雰囲気はいかがでしたか?

スタッフのみなさんがとても優しく接してくださって、とてもよい雰囲気で撮影が進みました。京都に行く前は、周りの方から「東映京都撮影所は厳しいところだぞ」ってお話を聞いていたので、ドキドキしながら現場に入ったのですが、話とはぜんぜん違った印象で、とてもあたたかい空気がありましたね。

――最初に台本を読まれたときのご感想をお願いします。

あれ、今回はアクションシーンがないなって思いました。お話をいただいたときは、坂本監督の作品だからアクションがあるかな、また練習して鍛えないといけないな~って思っていたんですけれど、台本を読んだらとても平和な役でした(笑)。