明治安田生命保険は10月15日、「子育てに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2019年5月24日、調査対象は0~6歳の子どもがいる既婚者で、有効回答は1,100人。

  • 理想と現実の平均年収差

    理想と現実の平均年収差

子育てにかかる費用(月額)を尋ねると、平均金額は40,687円で、前年より1,447円増加。負担が大きいと感じるものは、「保育園・幼稚園代」が66.9%と最も多く、次いで「習い事やお稽古事の費用」が41.0%、「食費」が27.6%と続いた。

幼児教育・保育の無償化については、約4人に3人の74.5%が「賛成」と回答。しかし、同制度の導入後、子どもが「さらに欲しい」と答えた人はわずか2.2%で、「さらに欲しいが難しいと思う」が41.0%、「欲しいと思わない」が56.8%を占めた。子どもを望まない理由としては、「生活費は消費税増税などでカバーできない」が32.8%など、費用面の問題が大きいこと浮き彫りになった。

理想の世帯年収は1,032万円(夫773万円、妻259万円)、現実の世帯年収は755万円(夫626万円、妻129万円)で、差は277万円。相手に望む年収を聞くと、夫が妻に望む理想の年収は288万円で、現実との差は159万円。一方、妻が夫に望む理想の年収は658万円で、現実との差は32万円となった。

子育て費用について、「配偶者の収入がもっと必要だ」と答えた男性は53.1%(前年45.6%)、「自身の収入がもっと必要だ」と答えた女性は81.3%(同77.5%)に増加した。

同調査では「妻は、賃金の伸び悩みからか、夫の収入アップへの期待感が薄く、自身の収入アップが必要だと感じているのかもしれません。子育て世帯理想の年収に近づくためには、女性の更なる社会での活躍がカギといえそうです」と分析している。