JR東日本は8日、外務省と国連広報センターの後援を得て、「SDGs」の理解促進と同社グループのSDGs達成に向けた取組みの紹介を目的として、山手線において「SDGs ラッピングトレイン」を運行すると発表した。
「SDGs(持続可能な開発目標)」は、国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標のことで、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されている。
「SDGs ラッピングトレイン」は、車両消費電力の抑制やLED照明の採用等環境性能を向上させた山手線E235系1編成を使用し、10月18日から運行開始。2020年1月末まで運行される予定となっている。
車体および車内の吊り手に「SDGs」の17のゴールのアイコンを表示し、「SDGs」の各ゴールの解説と達成に向けた同社グループの取組みをポスターやトレインチャンネルなどで紹介。「SDGs」の17のゴールをイメージした座席を一部に設置し、一定の速度になると前面行先表示器(最後尾車両)に「SDGs」の文字を表示する。
なお、山手線のE235系において、最後尾車両の前面行先表示器に季節の花以外の表示を行うのは同社初の取組みだという。
JR東日本グループの「SDGs」達成に向けた取組みとして、新たな取組みのひとつであるエキナカやホテルなどのグループ会社の直営店舗等で使用するプラスチックの削減、石灰石を主原料とした素材で作った名刺に置き換えることによる紙の削減などが挙げられている。