子どもから大人までみんなが大好きな唐揚げ。ビールのおつまみにも、お弁当のおかずにも、もちろんごはんのお供にも重宝する。一から揚げ物をするのは面倒だが、冷凍唐揚げなら、電子レンジで温めるだけでよく、簡単で失敗しらず。数ある冷凍唐揚げの中から、3種類をピックアップし、食べ比べてみた。今回紹介する3品はどれも電子レンジで温めるだけでOK。保存に便利なチャック付き袋になっている。

  • 冷凍唐揚げ食べ比べ - ビールのつまみやお弁当にぴったり

    今回そろえた3社の商品はこちら! (上)ニチレイフーズ「特から」、(下左)味の素冷凍食品「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」、(下右)ニッスイ「若鶏の旨だれから揚げ」

売上No.1! ニチレイフーズ「特から」

まずはニチレイフーズの「特から」。2017年3月に発売されると、すぐに人気を集め、発売1年半でカテゴリー売上No.1(※)となった人気商品である。再仕込み醤油を使用した香り高い秘伝の醤油ダレと三度揚げの製法で仕上げているのが特徴だ。

  • ニチレイフーズ「特から」(税別450円前後/415g)

パッケージの「じゅわ旨っ。」の文字にも食欲をそそられる同商品。早速食べてみると、肉はジューシーでやわらか。黒胡椒のスパイシーな衣が肉とよく合い、ビールのお供にもよさそうだ。1個当たりのサイズが大きめで食べ応えがあるのもうれしい。

「名前のとおり、3つの"トク"にこだわっています。1つめの"トク"は、"特別"なおいしさ。2つめは食べ応えのある1個約32gの"特大"サイズ。そして3つめは1袋415gと大容量のお"トク"なボリュームパックである点です」(ニチレイフーズ 広報グループ 原山高輝さん)

1つめの「特別」なおいしさとしては、揚げ時間や温度にこだわった独自の「じゅわ旨っ。」製法で、噛んだ時にジューシーな肉汁が出てくること。そして、余熱を利用することで肉の旨味を閉じ込め、カラッと仕上げる「三度揚げ」製法を採用していること。また、味付けには秘伝の醤油ダレと数種類の香辛料を使用していることなどが挙げられる。

味わいやサイズ感など全体の満足度が高く、売上No.1というのもうなずける一品だ。

【ニチレイフーズ「特から」のポイント】


・冷凍調理・からあげカテゴリー売上No.1(※)
・スパイシーでお酒にもごはんにも合う味付け
・特大サイズで、お得なボリュームパック

※インテージSRI(2018年3月~2019年2月)冷凍調理・からあげカテゴリー販売金額(累計)

珍しいタレタイプ! ニッスイ「若鶏の旨だれから揚げ」

続いては2018年9月に発売されたニッスイの「若鶏の旨だれから揚げ」。やわらかな若鶏のもも肉を使用し、甘辛醤油ダレを絡めた唐揚げだ。

  • ニッスイ「若鶏の旨だれから揚げ」(税別360円前後/280g)

タレの照りがよく、見た目も美味しそうな同商品。タレは濃いめの甘辛醤油味で、思わずごはんがほしくなる。濃厚だがくどさはなく、すりおろしリンゴのほのかな酸味も爽やかなアクセントになって、いくらでも食べられそうだ。1個30g以上と大きめサイズでボリュームたっぷり! 衣もタレでやわらかくなっていて食べやすい。

「昨年秋の発売当初、想定を超える数量のオーダーをいただきました。現在も順調に推移しています。ごはんに合うので食卓だけでなく、お弁当にもよく使っていただいております」(日本水産 家庭用食品部冷凍食品課 依田弦さん)

惣菜や外食ではタレがけの唐揚げも人気があるのに、冷凍食品では品ぞろえが少なかったことに着目して開発されたという同商品。ぜひごはんと一緒に味わってほしい。

【ニッスイ「若鶏の旨だれから揚げ」のポイント】


・冷凍では珍しいタレに絡めたタイプ
・ごはんに合うおかず的な味付け
・1つ30g以上の大きめサイズ

味の素冷凍食品「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」

最後は味の素冷凍食品の「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」。しょうが醤油にじっくりと漬け込み、6種の特製"黄金スパイス"で仕上げたものだ。1997年発売のロングセラー商品なので、親しみのある味という人も多いのではないだろうか。

  • 味の素冷凍食品「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」(税別360円前後/300g)

食べてみると、お肉のやわらかさにビックリ。衣が薄く、肉のおいしさをじっくり堪能できる唐揚げだ。6種類のスパイスをブレンドした"黄金スパイス"には、ハーブの一種であるタイムも使われており、爽やかな風味がクセになる美味しさ!

「一枚肉にしっかり味を染み込ませる丁寧な漬け込みでやわらかくジューシーに仕上げています。また、衣が薄いので時間が経っても衣が固くなりにくく、冷めてもおいしく食べられます。肉のやわらかさ、スパイスのきいた味付け、安心できるロングセラー商品であることなどから、幅広い年代の方にご購入いただいています」(味の素冷凍食品 国内統括事業部製品戦略部 笹枝由紀子さん)

なお、パッケージの裏面には「おいしいすご技」として、レンジで温めたあとアルミホイルを敷いたトースターで約3分焼く方法も紹介されている。ひと手間かけることで、さらにカリッとした味わいになるそうだ。

2019年8月のリニューアルでは、客からの「もっと食べたい」の声にこたえ、1袋当たりの容量を275gから300gに増量。さらに10月上旬からは約1カ月間の期間限定で、さらに25g増量した商品も発売される。この機会にあらためてロングセラーの実力を確認してみるのもよさそうだ。

【味の素冷凍食品「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」のポイント】


・ロングセラーの超定番
・やわらかでうま味を感じる肉
・“黄金スパイス”のクセになる味付け

ちなみに日本唐揚協会では10月を「から揚げ強化月間」としている。行楽や運動会で唐揚げを食べる機会が多いこと、また、「10」を「じゅわっと」や「ジューシー」という言葉とかけられることや干支の10番目が「酉」であることから、10月は唐揚げとの相性がよいとしている。食欲の秋、気になる唐揚げを試してみてはいかがだろうか。

※価格はすべて税別(編集部調べ)