俳優の竹財輝之助と女優の市川由衣が主演するドラマ『東京男子図鑑』が、日中共同プロジェクトで製作されることが5日、明らかになった。今年冬にアジア地域で先行配信され、日本ではカンテレで来年放送される。

  • 『東京男子図鑑』メインビジュアル

このドラマは、17年にAmazonプライム・ビデオで配信された、東京カレンダーの小説を実写化したドラマ『東京女子図鑑』の反響を受けて、製作されるもの。大学入学とともに上京した主人公・翔太が、東京を舞台に、金と仕事と女に奮闘しながらサバイブしていく “東京男子”の成長と心理をリアルに描いていく。

翔太役の竹財は、東京という大都会に翻ろうされつつ、東京にいる意味を探し続ける男性を大学生から40代までの20年間を1人で演じる。「翔太の第一印象は『何でも持ってるけど何にも持ってない男』でした。あくまで僕個人の意見ですが、東京というところに感じた印象と同じです。何でもあるけど何にもない。常に空虚というか虚無感を感じるというか。翔太にもそれを感じていて、彼の言葉は裏腹なことが多く、本心がなかなか見えませんが、深読みしてくださるとうれしいです(笑)」と話す。

そして市川は、職場の後輩で、やがて翔太と恋仲になり、人生のどん底に落ちた翔太を優しく支える女性・藤崎瑠璃子役で登場。「この物語は、登場人物やエピソード一つ一つがとてもリアルで、共感しやすく、セリフのやりとりも日常にあふれている会話なのでとても見やすい作品だと思います。実際脚本をあっという間に読み終わりました。私は東京で生まれ育っているので、東京は居心地の良い場所なのですが、以前結婚を機に東京に住みはじめた友人が、東京は『闘う場所だ』と語っていたのを、主人公の翔太を見て思い出しました。竹財さんとは以前から何度か共演させていただいていますが、共演シーンが沢山あるのは初めてなので、楽しみにしていました。常にフラットで紳士な方なのでコミュニケーションも取りやすく助かりました。女性たちの心にスッとはいってくる竹財さんの翔太は繊細で魅力的でとても説得力がありました」と語っている。

監督は、『デザイナー渋井直人の休日』などを手がけた松本佳奈氏。「東京はあなたにとってどんな街ですか? 翔太は、東京にしがみつき、執着し、その時々の人生における波をどうにかやり過ごしながら、この街で生きていく。翔太は東京に何を求めているんだろう?ここで何者になりたいんだろう?そんなギモンを持ちながら撮影しているうちに、翔太の人生が人ごととは思えなくなっていました。東京が好きな人も、嫌いな人にも、ぜひ観てほしいと思います」とメッセージを寄せている。

オープニング、エンディング曲を歌うのは、海外からも注目を集める女性アーティスト ・ちゃんみな。最新アルバムから、オープニング曲として「Call」、エンディング曲として「アーカイブに保存した曲」が起用される。

  • 竹財輝之助(左)と市川由衣

  • ちゃんみな