JR東日本はこのほど、国際協力機構(JICA)が窓口となり、ミャンマー国鉄から研修生3名を受け入れ、研修を行うと発表した。

  • 駅サービス業務の様子(JR東日本提供)

JR東日本グループでは、国際鉄道人材の育成の第1弾として、「JR東日本 Technical Intern Training」を実施し、4月にベトナムから11名の実習生を技能実習制度により受け入れ、大宮総合車両センターにて車両メンテナンス業務の実習を行っている。

今回は第2弾として、ミャンマー国鉄の駅業務従事者2名、線路メンテナンス業務従事者1名の計3名を受け入れ、JR東日本では初めて、駅・線路のメンテナンス職場においてOJT形式の研修を実施する。

駅サービス分野での研修期間は9月17日から12月16日まで約3カ月間。上野駅にて約2カ月間、利用者への列車や各種設備の案内、異常時における情報提供などの駅サービス業務をOJT形式で学んでもらう。東京メトロ・ひたちなか海浜鉄道・東京モノレール・ジェイアールバス関東・東日本環境アクセスの協力により、各社の駅業務や清掃等駅関連業務も実施する。

  • 今回の実施スキーム図(JR東日本提供)

  • 線路での検査業務の様子(JR東日本提供)

線路のメンテナンス分野での研修期間は9月17日から来年3月2日までの約6カ月間。仙台保線技術センターにて、各種線路検査や現場調査などを通じ、在来線における線路メンテナンス業務の流れをOJT形式で学んでもらう。

同社は国際的な鉄道人材の育成を通じて、日本とミャンマーとの友好関係を構築するとともに、今後も実習分野や受け入れ対象国を拡大しながら、アジア地域の持続的な経済発展に貢献していくとしている。