俳優の間宮祥太朗が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『べしゃり暮らし』(毎週土曜 23:15~)。8月24日に放送された第5話では、尾上寛之演じる藤川則夫が雪の降る屋外で眠りに落ち、8月31日放送の第6話冒頭では、藤川が遺体で発見された。

  • 尾上寛之 -テレビ朝日提供

本シーン撮影のために、尾上は3時間もの間、ロケ現場の階段から動くことができず、冷える夜気の中で肌をさらしながら、ひたすら同じ姿勢を保ち続けた。しかし、心配したスタッフらが声をかけるたびに、尾上は「大丈夫です」と笑顔で答えたという。

さらに第6話では、お笑いコンビ・デジタルきんぎょとして藤川とコンビを組む金本(駿河太郎)が、遺体との短い対面を果たした直後、「いつも通り自分たちの仕事をしたい」と、ラジオでレギュラー番組の生放送を行った。

途中までは何事もなかったかのように番組を進めていくが、藤川が死の直前に送ってきた「ぜったいお前を笑わせたる」というメールを思い出して涙。「死んでどないすんねん!」「俺を笑わせろや!」と怒鳴りながらも、いかに相方をすごいと思っていたかをたっぷりと話し、「誇りに思てたのは俺の方や。そんな才能を持ってるお前が相方でいてくれることが、俺の誇りやってん!」と、亡き藤川に語りかけた。

この金本の長ゼリフは、撮影中の霊安室でも流されていたが、駿河の真に迫った声と言葉を聞いた尾上は、遺体役であるにもかかわらず、感極まって涙を流していたという。

次回7日放送の第7話では、舞台をお笑い養成所YCA(ヨシムラコミックアカデミー)に移し、圭右(間宮)と辻本(渡辺大知)の活躍を描いていく。