福島県は8月29日、30日にかけ「ふくしまの酒まつり」を新橋駅の西口広場(SL広場)で開催した。全国新酒鑑評会で金賞受賞数が7年連続日本一となったことを記念する本イベントには、52蔵150銘柄の日本酒が集結。仕事を終えた多くのビジネスパーソンが、会場で行われたイベントとともに福島の美酒を楽しんでいた。

  • 夕方にも関わらず非常に多くの人が訪れていた「ふくしまの酒まつり」

収益全額を九州北部豪雨の復興に

開場後まもなく行われたオープニングセレモニーでは、内堀雅雄 福島県知事が挨拶に登場。「東日本大震災以降、みなさんから温かいご支援を頂いていることに心から感謝を申し上げます。今、九州の北部で大雨が降っています。今日、明日の酒まつりで上がる収益全額を、この大雨で苦しんでいる方にお見舞いの心を持ってお届けしたいと思います」と宣言し、来場者から大喝采を浴びた。

  • 収益全額を九州北部豪雨の復興のために寄付すると宣言した内堀雅雄 福島県知事

  • 堀雅雄 福島県知事、小柳津 港区副区長らによって行われた鏡開き

チケットで福島の銘酒が味わえるチャンス

「ふくしまの酒まつり」の飲食はチケット制で、前売券は6枚つづりで1,000円、当日券は5枚つづりで1,000円。所定の枚数でお酒やおつまみに交換できる。日本酒は種類によって1~2枚程度のチケットで提供され、純米大吟醸でも多くはチケット2枚で頂くことができた。

  • 南会津の蔵元、花泉酒造の純米吟醸 一回火入れ「ロ万(ろまん)」「七ロ万(ななろまん)」

  • 福島市の蔵元、金水晶酒造の純米吟醸「『直汲み』2/4 夢の香」、純米大吟醸「『直汲み』4/4 雄町」

  • 喜多方の蔵元、大和川酒造は純米大吟醸「四方四里」を大盤振る舞い

  • 会津坂下町の蔵元、豊國酒造の純米酒「ひやおろし 豊久仁」、純米大吟醸「夏霞」

  • 古殿町(ふるどのまち)の蔵元、豊国酒造の純米酒「一歩己(いぶき)」

チケット購入者には「ふくしまの水」も無料で提供されたため、和らぎ水で一息置きながら落ち着いて日本酒を楽しむことができる。またチケットを見せるだけで試飲ができるリキュールも用意されており、日本酒をあまり飲めない方や口直しに別のお酒を飲みたい方などがその味を楽しんでいた。

  • チケット購入者に配布された「ふくしまの水」、実は福島市の水道水

  • ニッポン応援女子部の新関麻文さんが紹介してくれたリキュール「珠泡」と「Rise Magic」

お酒のおつまみとして福島のフードもチケットで提供。燻製豚肉や三春の油揚げ納豆、めひかりの唐揚げにカジキのメンチカツなどが日本酒の味を引き立てた。

  • おいしそうな香りで食欲をかきたてた燻製豚肉と三春の油揚げ納豆

  • 福島の名物、めひかりの唐揚げにカジキのメンチカツ

テツandトモがほろ酔いの新橋駅を盛り上げる

ステージでは様々なイベントも開催され、ほろ酔いの来場者の目を楽しませていた。チケットの販売が終了する19時には、お笑いコンビ「テツandトモ」がハイテンションで登場。来場者をステージに上げて十八番のネタ「なんでだろう」の動きを指南したり、ふくしま酒まつりの旗を頭に乗せるなどして会場を沸かせた。

  • テツandトモは夜でも暑さのひかない新橋駅前をハイテンションで盛り上げる

  • 福島県産酒応援ソングを熱唱した唎酒師でシンガーソングライターの氏家エイミーさん

  • フラダンスを披露したいわき市のフラダンス教室、ハーラウ ラウラーナニのみなさん

  • 最後に酒まつりの旗を頭に乗せる一発芸に挑戦したテツandトモ