2019年8月15日に東京・麻布十番に世界初となる『美少女戦士セーラームーン』をテーマにしたショーレストラン「美少女戦士セーラームーン-SHINING MOON TOKYO-」がグランドオープンするのに先駆け8月8日、関係者向けのお披露目イベントが開催された。

  • 「美少女戦士セーラームーン-SHINING MOON TOKYO-」

1992年に少女コミック誌『なかよし』で連載が開始され、以降アニメ、実写ドラマ、ミュージカル化など、長きに渡って展開を続けてきた『セーラームーン』。原作コミックは世界17カ国で翻訳されており、元AKB48メンバーの河西智美らがメインキャストをつとめ2018年、2019年にニューヨークやパリなどで上演された同作のパフォーマンスショーが反響になるなど、世界でも知られる作品となっている。

同施設で毎日3回上演されるショーは、これまでのミュージカルやパフォーマンスショーのテイストや世界観を踏襲しながら、映像や照明を駆使しギミックを効かせた内容で構成。同時に作品をモチーフにした食事やグッズ販売なども提供しており、まさにセーラームーンの世界がギュッとまとまった空間に仕上がっている。

また、同施設を運営するエピックの齊藤大代表は、国内のファンのほか、外国人観光客をターゲットにしていることを挙げ、「世界的に有名なコンテンツをテーマに、ワールドワイドを見据えた新しいタイプのレストランが完成した。座席数は110あり、1日3回転、年間2万人の来店を目標に据えているが、それ以上の人にお越し頂けると考えている」とコメント。

登壇した原作者・武内直子の担当編集を長年務めてきた“おさBU”こと講談社の小佐野文雄コミックIP事業チーム長は、「麻布十番は『セーラームーン』の舞台になっている地で、実際のレストランは原作上では宝石店がある場所。武内先生自身もこの街で作品を描かれており、この地でショーが開けることは非常に感慨深いこと。稽古を見た武内先生からもアドバイスが入っており、グッズや内装などにも、細かく意見が採用されイメージ通りの世界ができ上がったと感じています」と、施設の完成度に太鼓判を押した。

過去のセーラームーンミュージカルを手がけ、同施設のショー全般をプロデュースしているネルケプランニングも参画しており、同社の松田誠代表は、「海外ではショーレストランがメジャーだが、日本は非常に少ない現状がある。今回のショーでは基本的にセリフを入れていないので、日本のファンはもちろん、海外のファンでも十分楽しめる構成になっている」と内容を明かし、「世界的人気のコンテンツでのショーレストランはおそらく国内初。試行錯誤を続けているが、キャストのアクションに加え、LEDのビジョンやスクリーンも使って、迫力ある世界観を演出する」と意気込みを述べた。

そしてショーでは、気鋭の若手女優を中心にキャスティングされたセーラー戦士たちが華麗なアクションシーンを披露。ステージ上でレーザーライトやスモークマシンを駆使した迫力ある演出が次々繰り広げられ、セリフはほぼないものの、年代、ファン歴問わず感情移入ができるストーリーに仕上げている。ちなみに注目のLEDモニターなどを使った仕掛けはグランドオープン時に初公開されるとあり、この日は非公開。

カーテンコール時には同作テーマソングである『ムーンライト伝説』が流れ、さらにセーラー戦士たちが客席まで降りてくるオリジナルの演出があり、ファンにとってはキャストとの“距離が縮まる”嬉しい時間になる。また、これまでのミュージカル公演と違い、このタイミングだけは写真撮影ができることにも注目で、「写真をきっかけに世界中の人に当施設のことを知っていただければ。将来的には一緒に撮影できるグリーティングタイムも計画したい」(松田)とさらなるファンサービスも打ち出していく予定だ。

●「美少女戦士セーラームーン -SHINING MOON TOKYO-」

会場:ジュールA B1F
営業時間:
・ランチタイム:12:00~13:30 ※ショータイムなし 料金:一律3,500円(税込/1フード+1ドリンク)
・ディナータイム:16:00~17:40(ショータイム/17:00~17:40)、18:30~20:10(ショータイム/19:30~20:10)、21:00~22:40(ショータイム/22:00~22:40)※時間は変更になる場合あり
料金:S席8,500円(税込/ショーチャージ+1フード+1ドリンク) A席7,500円(税込/ショーチャージ+1フード+1ドリンク

(C)Naoko Takeuchi (C)武内直子・PNP/美少女戦士セーラームーン -SHINING MOON TOKYO -