仮面ライダーゼロワン

2019年9月にスタートする「仮面ライダー」シリーズの制作発表記者会見が17日、行われた。最新作のタイトルは、『仮面ライダーゼロワン』。人工知能=AIをテーマに、新仮面ライダー・ゼロワンが、人類を守るため、暴走するAIロボ・ヒューマギアと戦う。

令和となって初めて登場する「仮面ライダー」作品のテーマは、人工知能=AI。そのAIにもっとも影響するものとして、今後激変していくと思われる「仕事」の在り方も作品に大きくかかわっていくという。『仮面ライダーゼロワン』では、各話でスポーツ選手や医師、料理人、漫画家など、子供たちが熱い視線を送る職業の世界を舞台に、そこにAIが導入された未来の姿とその環境下に生まれる悪との戦いを描く。

物語の主人公となるのは、AI企業の社長にして仮面ライダーゼロワンに変身する青年・飛電或人(ひでんあると、演:高橋文哉/たかはしふみや)。自社が開発したAIロボがテロリストのハッキングを受け暴走し、社長ライダーの青年は人工知能技術を巡る戦いに身を投じていく。

  • 飛電或人役の高橋文哉

物語の舞台は、新しい時代を迎えた日本。そこでは、人工知能のリーディングカンパニー「飛電インテリジェンス」が開発する人型AIロボ「ヒューマギア」の本格的な実用運転が始まっていた。ヒューマギアは人間と見分けがつかないほど精巧に作られ、さまざまな職場に溶け込んでいた。

一方で、この状況を良しとしないテロリスト「滅亡迅雷.net」は、ヒューマギアをハッキングして暴走させ、人類の滅亡をたくらむ。政府もいち早く彼らの行動を察知し、内閣官房長官直属の対人工知能特務機関「A.I.M.S.(エイムズ)」を設立。暴走するAIロボの鎮圧と治安維持を目指す。

そんな中、笑いのセンスがないにもかかわらずお笑い芸人を目指す飛電或人は、AIによってお笑いの活動場所を奪われてしまう。ショックに打ちのめされる或人だが、「飛電インテリジェンス」の創立者で社長の祖父が死去。彼の遺した遺言によって二代目社長に指名される。

巨大企業の社長などに興味がない或人だが、目の前で「滅亡迅雷.net」のハッキングによりヒューマギアが暴走。「飛電インテリジェンス」の社長のみが手にできる「ゼロワン」ドライバーを受け取り、仮面ライダーゼロワンへと変身を遂げる。

「飛電インテリジェンス」の新社長に就任し、AIを巡るバトルへと身を投じていくことになった或人。彼は「滅亡迅雷.net」だけでなく、AIを敵視する「A.I.M.S.」、AI開発競争や利権をめぐる人間たちの思惑とも戦うことになっていく。

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