• 伊藤健太郎

――『アシガール』に出演して、どんな変化や反響がありましたか?

あるイベントで「なにで僕のことを知ってくれたんですか?」と聞いたとき、『アシガール』でという方が9割くらいだったんです! ビックリしました。ちょうど連ドラの放送が終わったくらいのタイミングではありましたが、『アシガール』とは全然関係のないイベントだったので嬉しかったですし、反響はすごく感じました。

――最初はプレッシャーをかけられたとのことでしたが、とても支持される忠清になりました。観た方から、言われたことで嬉しかった言葉などはありますか?

健太郎さんの演じる若君が好きですと言ってもらえたのは、実写化してよかったな、やれてよかったなとすごく嬉しかったです。実写化する意味があったかなと。

――いろんな挑戦があった作品かと思います。伊藤さんのなかで大きな作品になりましたか?

はい。時代劇についてもですが、忠清や唯ちゃん、作品からいろんなことを学びました。

  • 伊藤健太郎

――今後の目標を教えてください。

何年後にこうなりたいといったものはないのですが、目の前にあることをしっかり頑張れる、全力でやれるモチベーションを持ち続けたいです。5年後、10年後、20年後、30年後も、今と同じモチベーションで目の前のことにしっかり臨めている人でありたいです。

――いま感じている、演じることの楽しさを教えてください。

自分が何かを演じたことで、人を笑わせたり、泣いてもらったり、何かしらの感情を生み出すことができるというのは、純粋にすごいことだと思うんです。そこが一番かな。そのうえで、たとえば舞台なんかだと、拍手までもらえる。お金を払って時間を割いて観に来てくれて、拍手もしてくれて。すごい仕事だなと思います。ただ同時に影響力がとてもある仕事だと思うので、半端なことはできないなと思っています。

――ちなみにプライベートで挑戦したいことなどはありますか?

スカイダイビング! でもプライベートでやったら周りの方たちに怒られそうなので、仕事で入ったらいいな(笑)。子供のころから、空を飛ぶのが夢なんです。羽が生えてとかではなく、普通に空を飛びたい。でも無理だから、じゃあ、何でいけるかなと考えたら、スカイダイビングかなって。本当はムササビスーツのほうがいいですけど。かっこよく落ちるっていう(笑)。あれをやりたい。でもスカイダイビング以上に怒られそう(笑)。

――最後に、『アシガール』ファンや初めて観る方へ、メッセージをお願いします。

ヒロインが現代から戦国時代へタイムスリップしてそこで恋に落ちるというファンタジー要素満載の話ですが、僕は唯ちゃんの愛の形が大好きなんです。忠清が唯ちゃんにとって時代を超えてでも守りたい人になって、ちょっとずつふたりの距離が縮まって、忠清にとっても唯ちゃんがすごく大事な存在になっていく。そのふたりの距離感がすごくステキだし、僕は忠清の考え方もすごく好きなんです。架空のキャラクターですけど、でも知っている人物のなかで、僕は忠清が一番好きです。

■プロフィール
伊藤健太郎
1997年6月30日生まれ。東京都出身。2014年、ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジ)で役者デビューし、その後も『学校のカイダン』(15・日テレ)、『仰げば尊し』(16・TBS)、『レンタルの恋』(17・TBS)、『今日から俺は!!』(18・日テレ)などのドラマ、『俺物語!!』(15)、『サクラダリセット』(17)、『デメキン』(17)、『ういらぶ。』(18)などの映画に出演。『コーヒーが冷めないうちに』(18)で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞 俳優部門を受賞した。