歌手で俳優の福山雅治が主演を務めるTBS系日曜劇場『集団左遷!!』(毎週日曜21:00~)が19日、都内でクランクアップを迎えた。

  • 福山雅治と尾美としのり

江波戸哲夫氏の『新装版 銀行支店長』『集団左遷』を原作とするこのドラマは、50歳を目前にして廃店が決まっている三友銀行蒲田支店の支店長となった片岡洋(福山)と、左遷された銀行員たちが協力して大逆転に挑む“下克上エンターテインメント”。最後の撮影は、都内のビル屋上での福山と尾美としのりのシーンに。クランクアップを迎えると、すでに撮影を終えていた神木隆之介や中村アン、井之脇海らも駆けつけた。

福山は「初めて連続ドラマに出させていただいたのがTBSさんの作品。それからおよそ27年経ち、21年ぶりに日曜劇場という大きな舞台を用意していただき、TBSさんの緑山スタジオに帰ってくることができました。僕が50歳になって初めてのドラマだったので、自分にとっては本当にいろんなことが感慨深い、思い入れのある作品になりました」としみじみと語った。

そして、演じた片岡について「とにかく頑張る男。最初に台本をいただいたときに『頑張る』しか言ってないなと思って、この頑張ることしかできない男をどう表現すればいいんだろうと最初は悩みました」と打ち明け、「でも、人間最終的には頑張るしかない。その最終的な答えを片岡は最初から言っているだけで間違ってないんだなと。その思いで、片岡と自分の出発点を同じにして始めました」と説明。

「どうやって“頑張る”を表現できるのか考えたときに、やはり本気でやるしかないと思った。本気で走って、本気で怒って、本気で泣いて、本気で蒲田支店のメンバーのことを大切に思って。一つ一つの本気が積み重なっていかないと“頑張る”ということは表現できない。そういう意味では自分にとってすごくチャレンジングな役でしたし、難しい役ではありました」と振り返った。

続けて、「何よりもスタッフの本気と頑張りが支えてくれたんだと実感しています。みんなの本気が片岡の“頑張る”ということを支えてくれていた。ありがとうございました」とスタッフに感謝。さらに「本当にびっくりしました、蒲田メンバーのみんなが駆けつけてくれて。彼らも本気で怒って、本気で笑って、本気で泣いてくれて、その本気が伝わってきました。ありがとうございました」と共演者に感謝し、「みんなで作ってもらった片岡、みんなで作り上げた『集団左遷!!』、大切な作品になりました」と語った。