京王電鉄は20日、井の頭線下北沢駅で勤務する対話型AI窓口案内ロボ「下北沢レイ」の外国語(英語・中国語・韓国語)対応の実証実験を6月24日から開始すると発表した。

  • 下北沢駅の対話型AI窓口案内ロボ「下北沢レイ」

対話型AI窓口案内ロボ「下北沢レイ」はオムロンソーシアルソリューションズが製造。多様化する利用者のニーズに迅速に対応することを目的に、井の頭線下北沢駅中央改札口新設に合わせ、今年3月16日から利用者への案内業務を開始した。

利用者からの乗換案内や構内・周辺案内、運行情報などの問い合わせに対し、音声とディスプレイ表示を通して回答するほか、利用者により親しみをもってもらえるように、対話へのうなずきや体や腕の動作により案内を行う。多くの利用者が行き交う雑踏環境下でも正確に音声を集音して言葉を認識することが可能。利用者との対話を重ねるにつれ、新入社員から駅長をめざし、成長していくという。

業務開始から約3カ月で1万人(5分に1回のペース)を超える利用があり、問い合わせ内容の約半数が鉄道に関する質問だった。その他、約40%が「雑談・その他」で話しかけており、広く親しまれている様子がうかがえる。

  • 問い合わせ内容の内訳

その一方で、外国語で話しかけている利用者が一定数いることが判明。さらなるサービスの向上を図るため、実用に近づいている翻訳エンジンを使用し、新たに英語・中国語・韓国語での対応を6月24日15時から開始することになった。