俳優の木村拓哉が主演するフジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『教場(きょうじょう)』(2020年新春、2夜連続放送)の新たなキャストが19日、明らかになった。

  • (上段左から)工藤阿須加、川口春奈、林遣都、葵わかな (下段左から)井之脇海、富田望生、味方良介、村井良大=フジテレビ提供

長岡弘樹氏の同名小説が原作の同ドラマは、木村演じる警察学校のカリスマ教官・風間公親が、極限状態を生き抜く生徒それぞれのよこしまな思惑を暴いていくミステリー。風間の教え子役として、工藤阿須加、川口春奈、林遣都、葵わかな、井之脇海、富田望生、味方良介、村井良大が出演する。警察学校の女生徒はみなショートカットということで、多くの女性キャストが今まで見せたことない印象的なショートカット姿を見せる。

工藤は、生徒役の中で物語の語り部となる宮坂定。事故で死にかけたところを警官に助けられたことで警察官に憧れ、2年の小学校教職生活をへて、夢を叶えるべく入校した優等生だ。「木村さんと初めてご一緒させていただいて、まだ撮影は始まったばかりですが、現場での集中力、緊張感、教場の空気感を作ってくださっていてすごく引っ張っていってもらっているなと感じます。最後まで全力でついていきたいです」と意気込みを語る。

川口が演じるのは、風間教場一の美貌を誇り、教官の風間にも取り入ろうとするなど、かなりの自信過剰な女生徒・菱沼羽津希。「木村さんはとても気さくでたわいもない会話をしたりして現場の雰囲気作りをしてくださっていますが、本番になると風間の威圧的な空気や張り詰めた緊張感で現場がしまります。この撮影の為に身体を酷使したトレーニングや実際の訓練などをやりました。その成果がどうか伝わるように最後まで背筋を伸ばして緊張感を持って頑張りたいです」と話す。

林が演じるのは、さまざまな職を転々とし、警察学校が最後のチャンスだと思っているクラスいちの落ちこぼれ・平田和道。「木村さんは初めてお会いした顔合わせの時から常に僕たちの前では風間教官としていてくださっています。今回の作品に対する思い、向き合い方、現場でのたたずまいを間近で見させていただき、深く感銘を受けました。常に心地よい緊張感があり『撮影現場はやはりこうじゃないと』と日々感じています」と気を引き締めている様子。

葵が演じるのは、気が弱くて頼りなく、体力にも自信がないという自分を変えるために警察官を目指す岸川沙織。「木村拓哉さんとは初めてご一緒させていただきます。風間教官は厳しさの中に深い愛があって、そんなところが木村さんご自身と重なるなぁと感じました。怖そうな見た目や雰囲気に反して実はきっと一番優しい、そんな風間教官の元で生徒を演じられることをうれしく思います」とコメント。

井之脇が演じるのは、人当たりが良く、周りには溶け込むが、物に対するこだわりが強く、拳銃マニアという趣味が高じて警官を目指すことになった南原哲久。「物心ついた頃には木村さんは第一線で活躍されていました。僕の中では大スターです。そんな木村さん演じる冷徹な風間教官がどんな人物になるのか、それを誰よりも間近で体感できることにワクワクしています。そして僕自身も、木村さんに負けないよう必死に食らいついて行こうと思います」と抱負。

富田が演じるのは、元女子レスリング選手という異色の経歴を持つ女生徒・枝元祐奈。「クランクイン前の訓練はめちゃくちゃ厳しかったです。常に集中していましたし、厳しさに震えることもありました。でもそこに負けない精神力を鍛えられているような気がして、心地よい緊張感でした。木村さんは常に“教官”です。現場でも“教官”のようにいろいろ教えてくださいますし、行動や役との向き合い方、話をしてくださる目や距離感も常にみなさんのことを考えてくださっていると感じます。作品を良くしようという思い以上にスタッフの方々や生徒たちに愛情をもって接してくださっているなと思いました」と印象をコメント。

味方が演じるのは、成績優秀で何事もそつなくこなすが、ポーカーフェイスで感情をあまり見せないため、クラスでも浮いた存在の都築耀太。「舞台の世界一筋で走り続けてきたので、まさか自分が映像の世界に飛び込むとは思ってもいなかったですし、フジテレビ開局60周年という節目(の作品)に自分が名を連ねる驚きは今も夢のようです」とのこと。

村井が演じるのは、クラスのムードメーカー・石山広平。「なんと言っても木村拓哉さんとご一緒できるのですから! 風間教官としてだけではなく、役者としても1人の人間としても尊敬できることばかりで、とても刺激的で充実しており勉強になる日々を過ごさせていただいています」と現場の様子を報告。

西坂瑞城プロデューサーは「事前の訓練では、テレビ、映画、舞台と異なるステージの最前線で躍動する彼らもその個性を完全に封印し、一体となって鍛錬に励んでおり、その姿に大きな感動を覚えました。生徒役のキャストの皆さんも、相当な覚悟を持って、この作品に臨んでくれています。逆に事前訓練の緊張感と厳しさに抑えつけられたためか、撮影現場では、長岡原作・君塚脚本からにじみ出るキャラクターを大いに爆発させてくれています」と話している。

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