全国約1,750の蔵元が所属する日本酒造組合中央会は6月15日、池袋サンシャインシティで「日本酒フェア2019 世界で一番日本酒が集まる日」を開催した。全国各地の日本酒1000点以上を飲み比べられ、全国新酒鑑評会の受賞酒約400種類のきき酒も楽しめるイベントに世界中の日本酒通が殺到。地域ごとの味の違いを楽しんでいた。

  • 開場と同時に多くの日本酒好きが訪れた「日本酒フェア2019 ~世界で一番日本酒が集まる日」

貴重なお酒を飲み比べられる日本酒イベント

毎年、ほぼすべての酒蔵がその年の作りを終える6月半ばに行われる「日本酒フェア2019」は今回で13回目。日本中の日本酒が1カ所に集まるイベントとして日本最大、ひいては世界最大規模となるという。同イベントでは「全国日本酒フェア」と「公開きき酒会」を同時に開催。世界中の日本酒を愛する人たちが一堂に会した。

  • 酒処で有名な都道府県には大勢の日本酒好きが集まり人だかりができていた

  • ミス日本酒/Miss SAKEが来場者にお酒を注いで回る一場面も

各都道府県の酒造組合が満を持して持ち寄った、1000点を超える日本酒を試飲できる「全国日本酒フェア」には、開場と同時に多くの日本酒ファンが来場。普段は口にすることが難しい貴重な日本酒や、新ジャンルの日本酒を堪能しつつ、各地域の味の違いを比較していた。

  • 九州といえば焼酎のイメージが強いが、日本酒作りが盛んな地域も多い

  • 冷やや冷酒が多い中、燗酒を多く用意していた鳥取県

日本唯一のお酒の研究機関「酒類総合研究所」とともに開催された「公開きき酒会」は、約400種類のきき酒が楽しめるイベント。市場に出回ることのない、全国新酒鑑評会受賞酒を楽しめる貴重な機会に、プロ、アマチュア問わず多くの人がつめかけた。

  • 長蛇の列ができていた「公開きき酒会」

  • 全国各地から市場に出回ることのない日本酒が集まった

会場ではお酒に関する各種セミナーも開催され、「入賞酒試飲セミナー」や「燗酒とおでんのベストマッチセミナー」は各回とも盛況。日本酒に合う珍味なども多数販売され、来場者は酒とつまみのマリアージュを堪能していた。またVRで紹介するお酒の作り方や酒蔵のスケッチコーナー、歴代首相の「國酒」揮毫色紙コーナーなども、ほろ酔いで休憩中の来場者を楽しませていた。

  • 全国燗酒コンテスト実行委員会による「燗酒とおでんのベストマッチセミナー」

  • お酒に欠かせない珍味や名産品もイベントの楽しみの1つ

JAPAN SAKE WEEKも同時開催

「日本酒フェア2019」当日に来場できなかった方に向けたイベント「JAPAN SAKE WEEK」も、6月14日~22日まで都内各所で開催中。各県の酒造組合が主体となり、自慢の日本酒を飲み比べられる機会が提供されている。

  • オープンなスペースを作りふれあいの場としていた愛媛県

  • 日本酒とともにインパクトのある織田信長のTシャツも販売した岐阜県

  • 貴重な熟成古酒を販売した長期熟成酒研究会