俳優の大谷亮平が、7月スタートのTBS系日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(毎週日曜21:00~)に出演することがこのほど、明らかになった。2016年に放送された『逃げるは恥だが役に立つ』以来、3年ぶりのTBS連続ドラマ出演となる。

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    アストロズの監督・柴門琢磨役で出演する大谷亮平

池井戸潤の書き下ろしの新作を原作とするこのドラマは、大泉洋が演じる大手自動車メーカー・トキワ自動車の中堅サラリーマン・君嶋隼人が主人公。

君嶋は出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、本社から府中工場に飛ばされ、やるせない思いで総務部長として赴任する工場に赴いたところ、トキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーを兼務するよう命じられる。知識も経験もない君嶋に、かつては強豪チームだったが今は成績不振にあえいでいるチームの再建という重荷が課せられ、出世の道を絶たれた君嶋の再起をかけた戦いが始まる。

共演に松たか子、笹本玲奈、中村芝翫、上川隆也が決定していたが、このたび君嶋とともにアストロズ再建を目指す最強のパートナー・柴門琢磨役に大谷亮平が決定した。大谷が演じる柴門は、アストロズの監督。「全ては勝利のためにある」が哲学でとにかく勝ちにこだわる情熱的な男。大学ラグビー部の監督を務めた経験があり、アストロズの監督に招聘された。GMである君嶋とは、過去にある因縁があった…。

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また、大泉と大谷が率いるアストロズのメンバーにも個性的な出演者が揃った。アストロズ主将の岸和田徹役には、高橋光臣。高橋は学生時代のほとんどラグビーにささげながら大学卒業後は俳優の道を選んだ異色の経歴を持つ。大河をはじめ様々なドラマに出演する一方、鍛えられた肉体で『スポーツマン№1決定戦』で総合2位に輝いたこともある。そんな高橋が演じる岸和田は主将らしく、選手としての自らの活躍よりもチームとしての勝利を優先させる男。チームメイトからの信頼も厚く、君嶋、柴門の右腕となっていく。

ほかにもブリリアンのコージ、芸人・笠原ゴーフォワードら異色メンバーも決定。そして、アストロズのメンバーとして天野義久、廣瀬俊朗、齊藤祐也、田沼広之、鶴ケ崎好昭、北川勇次、仲村慎祐、阿久根潤ら実際のラグビー元日本代表選手たちもレギュラー出演する。加えて、社会人チームでプレーしてきた選手たちも参加。『ノーサイド・ゲーム』のアストロズとして本物の迫力をドラマに注ぎ込む。彼らはラグビー経験者を中心に厳正なオーディションを行いラグビーと演技の両方が認められて選ばれた。

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■大谷亮平コメント全文
今回池井戸先生の作品に参加でき、とても光栄に思っています。僕が韓国で活動していた時も「日曜劇場で池井戸先生の作品がすごい」と伝わってきていました。サラリーマンの友人からも「日曜劇場のドラマを観ると本当に月曜日の元気が違う!」と言われたこともあります。それくらい影響力があり、社会で戦っている人たちにダイレクトに届くメッセージ性の高い作品を数多く書かれている先生の原作なので、嬉しいと同時に、責任感と熱量を持って挑まなければいけないと思っています。
大泉さんとは以前一度ご一緒したことがありますが、いい意味でオンとオフがはっきりされている方だと思います。共演者やスタッフと話しているときは場を盛り上げてくださる気さくで明るい先輩ですが、いざ撮影が始まるとものすごい集中力・瞬発力を発揮され、ものすごいエネルギーを出してくる方だという印象です。
僕が演じる柴門は、おそらく今回の出演者の中で“勝負”というものの難しさや厳しさを一番体感している人間だと思います。どうすればチームを勝たせることができるのかを常に考えている。柴門という男を想像したときに、「心・技・体」という言葉がパッと浮かびました。「心・技・体」が妥協なく一定のレベルに達していなければ勝つことはできないと一番わかっている人物。ただ、そういう気持ちを持っているからこそ、周りとぶつかってしまうのだと思います。経営的な視点でチームを見る君嶋とも衝突するでしょうし、「勝つために」これだけを考えて進んでいくからこそ各所でバチバチと火花が散るかもしれません。でも、柴門を演じるからには僕自身も芯に熱い想いを持ってブレずにやっていこうと思います。

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