今年の3月頃から食料品や利用料などの値上げが相次いでいます。その理由は、人件費や物流費増がが主な原因ですが、10月の消費税増税時に値上げを発表することで便乗値上げと取られることも考えて、この春からの値上げとなったとも言えます。

食料品の場合は、商品価格が値上げされるもしくは、内容量を減らした実質値上げもあります。パッケージが変更となる場合は、包装容器が変わり内容量が減っていることがあります。その場合はパッケージ変更前の商品を買った方がお得になります。それらパッケージ変更前の商品は見切り品として専用のスペースで売られていることがあるので、内容量や消費期限等のチェックをして購入の判断をしましょう。

また、大手メーカーなどの商品ナショナルブランド(NB)の値上げが続くようであれば、スーパーなどのブランド名で売られているPB(プライベートブランド)商品を上手に取り入れることで、購入価格を抑えることができます。しかし、PB商品もパッケージ変更を伴う実質値上げが行われている商品もありますので、内容量とグラム当たりの金額などを比較しながら選ぶと良いでしょう。また、広告商品はその日限りの数量限定商品が狙い目ですので、上手に取り入れて行きましょう。

今回の値上げされている商品の特徴として、食料品の場合はインスタントラーメンやカップ麺、アイスやスナック菓子、飲料、冷凍食品など嗜好品が主なものとなっています。これら嗜好品は、食費(自炊費)の中でも購入の優先順位は低くなります。日頃から肉や魚、野菜といったあまり加工がされていない食材をメインに食事を作っている人にとっては今回の値上げの影響はほとんどないと言えるでしょう。

そしてまた、農作物や卵などの価格が高騰する要因が現状ほとんどないことも、この値上げの時期のやりくりには助けになります。特に卵は15年ぶりの安値となり、スーパーの特売でも100円を切ることが多くなりました。

これら卵に加えて野菜や魚、果物といった旬の食材や肉類、乾物を取り入れたおかずやおやつを作ることで、外食費も含めた食費全体が抑えられるようになります。外食産業の中でも一部値上げを発表しているところがあります。外食はレジャーの意味もありますので、自炊とのバランスを考えながら上手なやりくりをしましょう。

そして、この6月1日から映画館の一般入場料が最大で1,900円となりました。それに伴い、シニア割引やレディースデーなどの割引料金も100円値上げとなります。映画料金を安く済ませる方法として、前売り券や映画の配給会社の株主優待件を金券ショップやオークション、フリマアプリなどで購入する方法があります。

また、クレジットカードの優待として入場料が安くなることがあります。例えば、イオンカードのマークが付いたクレジットカードを提示するだけで、いつでも映画料金が300円割引となり、毎月20、30日は1,100円になります。エポスカードはエポトクプラザから共通映画鑑賞券の購入することで、いつでも1,300円でイオンシネマの映画を観ることができます。

他にも「ドコモチューズデー」(ドコチュー)では、ドコモのプラチナステージ、4thステージ対象者限定で、f毎週火曜日(祝日含む)イオンシネマにて、映画料金が1,100円となります。このドコチューはdポイントクラブ会員本人と同伴者1名まで1,100円となります。※3D作品は300円増し

また、TOHOシネマズではシネマイレージカード(入会金500円、更新料300円)を持つと、映画を6本観れば1本無料となります。(有効期限2年)また、毎週火曜日はカードを提示するだけで1,400円となります。

各映画館でそれぞれの優待サービスがありますので、それらを上手に利用しながら楽しみましょう。

さまざまなものが値上がり、生活は厳しくなる一方ですが、メリハリのある出費を心がけて家計を上手にやりくりしましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している