WOWOWで7月6日からスタートする連続ドラマ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』の原作者・湊かなえがこのほど、撮影現場を訪れた。
本作は人気作家・湊かなえが人間の情念をえぐり取るように母と娘、姉と妹、友だち、そして男と女の複雑な関係を描き、直木賞候補作となった短編集の連続ドラマ化。登場人物それぞれが犯してしまう過ちは、角度を変えれば成功あるいは幸福にも見えてくる。「人生も人間も、ある一面だけで判断することはできない」。それがこのドラマの最大のテーマだ。各話の主演には寺島しのぶ、足立梨花、清原果耶、中村ゆり、倉科カナ、伊藤歩という原作のキャラクターの再現性を重視した実力派女優たちが揃った。
今回、湊が訪ねたのは、倉科カナ主演の第5話「優しい人」の法廷シーンの撮影現場。優しさゆえに罪を犯した主人公・明日実(倉科)が裁かれる、ドラマの山場とも言える場面だ。
撮影後に感想を求められた湊は「倉科カナさんが追い詰められた表情やオーラを出されていたので、登場人物の表情を改めて教えてもらえた気がしました。その裁判を傍聴しているそれぞれの人物も見せていただけたことによって、話にすごく奥行きができて全編どうなっているんだろうという期待値が凄く上がりました」と コメント。
そして「今回、それぞれの主人公が抱えている悩みや問題が異なっています。どの話かの登場人物に自分と重なる人や、自分が抱えている悩みと同じことで苦しんでいる人がいると思うので、そこに気持ちを重ねながら見ていただきたいなと思っています」と視聴者へのメッセージを残した。