ちょっと甘いものが食べたいというときに、手が伸びるのがコンビニスイーツ。近ごろのコンビニスイーツは味もハイレベルで、新作を心待ちにしている人も多いのでは? そこで今回はコンビニ大手3社がおよそ半年以内に発売を開始したオリジナルスイーツのうち、話題や注目を集めたもの、かつ現在も販売を継続しているものを各社にリサーチしながらピックアップ。2019年上半期の必食3スイーツの実食レポートをしよう。

  • 話題のコンビニスイーツ食べ比べ! 2019年上半期の必食3選

    2018年11月以降に発売されたコンビニオリジナルスイーツから話題の3点を実食!

ケーキなのにカップ入り!? セブン‐イレブンの「ストロベリーショートケーキ」

まず紹介するのは、セブン‐イレブンで2019年2月から販売されている「ストロベリーショートケーキ」。以前からあった定番スイーツをカップタイプ容器に変更。ケーキなのにカップ入りという、これまでになかったユニークな形状が話題になっている。

  • セブン‐イレブン「ストロベリーショートケーキ」(300円/253kcal)

まずは見た目の華やかさにテンションが上がる。下からミルクムース、スポンジ、ストロベリー果肉ソース、ストロベリームースが、きれいな層になっている。フタを開けるとストロベリーの甘酸っぱい香り。一番下からすべての層をすくって食べてみると、確かにショートケーキ風だ。イチゴのソースは果肉がかなり多め。一般的なショートケーキよりスポンジの割合が少なく、よりイチゴ感を楽しめるので、イチゴ好きにはたまらないかも。

「カップタイプ容器にすることで、スプーンで味わう食べやすさの向上に加え、オフィスや車内など、様々なシーンでお召し上がりいただけるようにしました」(セブン‐イレブン・ジャパン商品本部ベーカリー・スイーツ担当 香田陽可さん)

お客さんからも「手軽に買えるようになった」「車や外でも食べやすい」「自分へのご褒美やちょっとした手土産にも良い」などの声が届いているそうだ。なお、カップタイプ容器のケーキとしてはほかに、「イタリア栗の焼き栗モンブラン」(300円)や「ティラミスケーキ」(300円)もある。

●セブン‐イレブン「ストロベリーショートケーキ」の魅力ポイント
・オフィスでも食べやすいカップタイプ容器
・見た目が華やかで手土産にも
・イチゴ好きにおすすめ!

欲張りハイブリッドスイーツ! ファミリーマート「スフレ・プリン」

続いては、ファミリーマートの「スフレ・プリン」。スフレとプリンが1つになったハイブリッドスイーツだ。2018年11月に発売されると、瞬く間に人気を集め、すでに累計販売個数は700万個超え。ファミリーマート手作りデザートの人気ナンバーワンになっている。

  • ファミリーマート「スフレ・プリン」(278円/356kcal)

プリンの上にふんわりしたスフレがのっていて、見た目のインパクトもある。食べてみると、スフレはしっとりやわらかく、ふわっ、シュワッとした楽しい食感。一方、下側のカスタードプリンは、なめらかでとろける口あたり。卵の風味もしっかり感じられる本格的な味わいだ。2つを一緒に食べると、口の中に“ふわとろ食感”が広がり、なんとも贅沢な気分に。スフレとプリンの間に挟まれているホイップクリームとカラメルソースも味わいのアクセントになっている。ボリュームはあるが重すぎず、最後まで飽きずに食べられる。

「本来であれば、それぞれ別々に作り上げる商品を1つの商品にするということで、一緒に食べたときに最もおいしくなるような味のバランスに苦労しました。特にスフレは10回以上の試食を重ねて作りました」とファミリーマートデリカ食品部デザート・アイスグループの佐藤光さん。開発期間は、構想を含み約半年。驚きのある見た目を実現するため容器の選定にも時間をかけ、ふわとろ食感を伝えるためのパッケージデザインにもこだわったそうだ。

「2つのスイーツを1度で食べられるお得感や、たっぷり食べられる満足感もご好評いただいています」と佐藤さん。甘くてやさしい大人の味わいに「癒された」「嫌なことを忘れられた」など、おいしさ以外の声をもらうこともあるという。仕事で疲れたときなどに、つい手を伸ばしたくなる味だ。

●ファミリーマート「スフレ・プリン」のポイント
・お得感のあるハイブリッドスイーツ
・ほっと和むやさしいおいしさ
・満足感のあるボリューム

今年一番のトレンドスイーツ! ローソンの「バスチー」

発売から3日間で100万個を突破し、ローソンスイーツとして最速記録を更新した「バスチー」。2019年3月に発売され、すでに累計1,300万個を突破。今年前半のトレンドスイーツの代表格である。ヨーロッパのバスク地方で広く食べられているチーズケーキを参考にしたという新しいタイプのチーズケーキで、“バスク風チーズケーキ”だから略して「バスチー」というわかりやすくキャッチーなネーミングもいい。

  • 「バスチー バスク風チーズケーキ」(215円/260kcal)

イエローのポップなパッケージは、店頭のスイーツコーナーでもひときわ目立つ。パッケージには「レアでもベイクドでもないチーズケーキ」と書かれているが、まさにそのとおり。チーズの味をしっかり感じられる濃厚なベイクドチーズケーキでありながら、口あたりはレアチーズケーキのようになめらか。外側の焦がしカラメルも香ばしい。今回はお皿にのせて食べたが、袋のまま食べられる気軽さもいい。

「生地にこだわり、北海道産生クリームと牛乳・クリームチーズの割合を何度も試作してたどり着いた独自の配合です。小さいサイズは火が通りやすいため、食感を保つよう、絶妙な火加減で焼き上げました。表面の焦がしカラメルは手作業で1つずつ茶こしのようなもので振っているので、均一に仕上げることに苦労しています」(ローソン広報室・杉原弥生さん)

ちなみにもともとのターゲット層は20~40代女性だが、実際の購買層は30~50代女性が多いそう。ここまで人気を集めた理由については、「もともとチーズケーキのファンは非常に多く、新感覚のチーズケーキを新鮮に感じていただけたことや洋菓子店や専門店でしか買えない話題のバスクチーズケーキをお近くのコンビニで気軽に購入いただけるということが理由ではないかと考えています」と杉原さん。

●ローソン「バスチー」のポイント
・新しいタイプのチーズケーキ
・スプーンいらず。片手でも食べられる
・専門店などでしか買えなかった味を手軽に

洋菓子店顔負けの味を実現し、もはや侮れない存在になっているコンビニスイーツ。利便性やおいしさを兼ね備えたハイレベルな味は一度食べればやみつきに。今回紹介した話題のスイーツ3品、ぜひ2019年前半のうちにチェックしてみては。

※価格はすべて税込