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【この記事のエキスパート】
料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー:指宿 さゆり

料理研究家/料理講師/ケータリングプランナー:指宿 さゆり

神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年に「菜々食CookingClass」を主宰。卒業生による教室開設やカフェ開業実績も多数。

企業向けのオリジナルレシピ開発を行う「レシピ制作専門スタジオ」では料理部門の代表として、料理動画のメニュー監修、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好きでもあり、蕎麦に関するグループも運営中。


ご飯を美味しく保てて、古風なデザインも魅力の曲げわっぱ弁当箱。この記事では、曲げわっぱ弁当箱やおひつ、重箱のおすすめ商品をご紹介します。日本製の人気ブランド、初心者向けの商品などを厳選しました。お手入れ方法やカビの対処法もご紹介します。

曲げわっぱとは?

曲げわっぱとは、天然杉などから作られる弁当箱です。吸湿性の高い木が余分な水分を吸収してくれるため、おかずが傷まず、ごはんが冷めても水っぽくならずにふっくらおいしく食べられるのがメリット。曲げわっぱに料理を盛りつけるだけで華やかに見え写真映えすることから、インスタにアップする人も急増! 今話題のお弁当箱です。

また、曲げわっぱは秋田の伝統工芸品としても有名。栗久や柴田慶信商店、大館工芸社など、古くから曲げわっぱを作り続けてきた老舗の職人が手掛けた曲げわっぱは木目やデザインも美しく、プレゼントとしても高い人気を誇ります。

曲げわっぱ弁当箱の選び方

自炊する人が増えるとともに、お弁当を持参する機会も増えてきた昨今、おしゃれで機能性が高い「曲げわっぱ弁当箱」も注目されています。この記事では、料理研究家の指宿さゆりさんへの取材のもと、曲げわっぱの選び方を紹介していきます。ポイントは以下のとおりです。

【1】塗装の違い
【2】容量
【3】形状やデザイン
【4】ブランド
【5】修理してもらえるか

上記のポイントをおさえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。ぜひ参考にしてみてください。

【1】塗装の違いで選ぶ

曲げわっぱは塗装が保護されていない「無塗装(白木)」のほか、「漆塗」「ウレタン塗装」がほどこされている種類があります。

毎日使うなら、なるべくお手入れの手間がかからないものを選びたいですよね。ここからは、3種類のメリットとデメリットについて解説していきます!

無塗装(白木)|吸湿性が高くおかずを美味しいまま保つ

出典:Amazon

曲げわっぱの魅力を最大限に活かしたいなら、無塗装(白木)の曲げわっぱがおすすめ。塗装がされていないため吸湿効果にすぐれ、食材のおいしさをたもってくれます。メリットを踏まえてお手入れを続ければ、長く愛用することができるでしょう。

【メリット】
・木目の美しさと白木の香りが楽しめる
・吸湿効果にすぐれており、冷めてもごはんが美味しい

【デメリット】
・油やソース、醤油などが染みやすく、詰めるときは仕切りが必要
・洗浄後はしっかり乾燥させないと、黒ずみやカビになりやすい

漆塗り|お手入れかんたんで吸湿性もあり

出典:Amazon

独特の色みとツヤが出る漆塗り塗装。うれしいのは、中性洗剤が使用できること。また、無塗装ほどではありませんが、吸湿効果にもすぐれています。お手入れのしやすさ、吸湿性のバランスがよく使いやすいタイプです。お手入れ後、乾かしたあとに乾拭きをすることで漆のツヤが増し、経年変化を楽しむこともできますよ。

【メリット】
・家庭の中性洗剤で洗えてお手入れがラク
・耐久性が高く、漆の殺菌効果でごはんが傷みにくい

【デメリット】
・漆特有のにおいがする(数日陰干しすることでにおいは消えます)

ウレタン塗装|手軽に毎日使いたい人におすすめ

出典:Amazon

お手入れの手間をかけずに手軽に使いたいなら、ウレタン塗装がおすすめ。ウレタン塗装は曲げわっぱだけでなく、一般的な木製品の塗装としても使われています。木目の美しさをそのまま感じられますが、使い勝手としてはプラスチックの弁当箱と同様。ただし、商品によっては食材を詰める部分のみ無塗装の場合もあるので、どこに塗装が施されているのか確認したうえで選びましょう。

【メリット】
・美しい木目を楽しめる
・ごはんがこびりついたり油染みしたりしにくい
・お手頃価格

【デメリット】
・無塗装や漆塗りで得られる、殺菌効果や吸湿効果は期待できない
・木による調湿作用が働かないため、ごはんのふっくらした美味しさは長持ちしない
・木の香りはせず、ウレタン塗装によるにおいがする

【2】用途に合わせて容量を選ぶ

ふだんのお弁当箱として、おひつとしてなど、曲げわっぱをどのような用途で使いたいかで、選ぶべき容量も変わってきます。

「お弁当」なら容量500~900ml

曲げわっぱをふだんのお弁当用として使いたいなら、容量は500~900ml以下が目安。男性女性、大人子どもでそれぞれ適切な容量が異なります。

また、持ち歩くことを考えると、軽量かつコンパクトになるものがおすすめです。入れ子になる曲げわっぱなら、食べ終わったあとにコンパクトに収納できるので、カバンのなかもスッキリします。

「おひつ」なら容量1,000ml以上

出典:Amazon

曲げわっぱを炊きたてご飯の保存用、おひつとして使うなら、容量は1,000ml以上を目安に選びましょう。「5寸」のおひつはご飯おおよそ1.5合、「6寸」のおひつはご飯2合、「7寸」は3合強が入ります。家族が多い場合は大きめサイズを選びましょう。

「重箱」なら家族の人数に合わせて

出典:Amazon

重箱タイプの曲げわっぱなら、おせちなど特別な料理を華やかに演出することができます。こちらも家族の人数に合わせてサイズや段数を選びましょう。一般的なサイズは「6.5寸(19.5cm)」。3~5人分の料理を詰められます。

【3】形状やデザインで選ぶ

曲げわっぱのお弁当箱は、楕円のような形をした「小判型」が定番ではありますが、ほかにもさまざまな形があります。それぞれの特徴をチェックして、使いやすさで選びましょう。

小判型|最も定番で使いやすい形

出典:Amazon

昔ながらの形をした定番の「小判型」。細長い楕円のような形で、ご飯とおかずをバランスよく詰められるのが特徴です。スリムな形のものを選べば、ビジネスバッグにもすっぽりおさまります。

小判型の曲げわっぱは、多くのメーカーから販売されており、種類も豊富です。素材や塗装にこだわって選べるので、お気に入りの曲げわっぱがきっと見つかるでしょう。

丸型|おしゃれで可愛く写真映えする形

出典:Amazon

円状の「丸型」は、コロンとしたフォルムがかわいらしく、写真映えもいいと話題の形。ご飯とおかずを彩りよく盛りつけるだけで、にぎわいのある豪華な印象に仕上がります。

丸形のお弁当箱を選ぶときに注意したいのが、バッグにおさまるサイズかどうかという点です。幅があるぶん、バッグに入れたときにかさばりやすいので、購入前にサイズをきちんと確認しておきましょう。

豆型・ひょうたん型|デザイン性が高く温かみがある形

出典:Amazon

「豆型」や「ひょうたん型」といった、曲線を描いた独特なフォルムの曲げわっぱも、デザイン性が高く注目を集めています。ゆるやかな曲線があたたかみのある雰囲気を醸し出し、お弁当をよりおいしそうに見せてくれます。

豆型もひょうたん型も細長い形をしており、バッグに入れて持ち運ぶ際にかさばりにくいのがメリットです。

【4】日本製の人気ブランドから選ぶ

日本が誇る伝統工芸品のひとつである曲げわっぱ。曲げわっぱといえば秋田県の秋田杉を使ったものが有名ですが、日本各地に曲げわっぱの伝統を受け継ぐ職人がいます。ここでは、昔ながらの伝統的な技法を受け継ぐ、曲げわっぱの有名ブランドを3つ紹介します。

栗久

出典:楽天市場

秋田県大館市で、古くから「大館曲げわっぱ」をつくり続けてきた老舗店。伝統工芸士の資格をもつ職人が手掛ける曲げわっぱは、グッドデザイン賞など過去にさまざまな賞を受賞しています。

曲げわっぱのお弁当箱のほかにも、ビアカップやボウル、おひつなど、杉の木目の美しさが映える商品が多数。長く大切に使ってもらうために、修理の相談にも応じています。

柴田慶信商店

出典:楽天市場

柴田慶信商店も、伝統的な「大館曲げわっぱ」を扱う有名店。本店は秋田県ですが、東京の浅草や日本橋の三越にも店舗を構えています。

熱いこだわりをもってつくられているのが、無塗装(白木)の曲げわっぱ。吸湿性や抗菌効果など白木がもつ特性が充分に活かされており、天然杉ならではのかぐわしい香りが楽しめるのも特徴です。

大館工芸社

出典:Amazon

大館工芸社も「大館曲げわっぱ」を扱う有名店です。天然杉の素材を生かした伝統的な曲げわっぱから、日常生活で使いやすい曲げわっぱまで、いろいろな種類の商品を手掛けています。

お弁当箱やおひつ、食器、お盆、酒器、一輪挿しなど、取り扱い商品が豊富なのも魅力。曲げわっぱの製作体験や工場見学もおこなっています。

【5】修理してもらえるか

出典:Amazon

曲げわっぱの弁当箱は、使っているうちに塗装が剥がれてしまったり、形が歪んでしまったりすることがあります。そうなった場合に修理対応してもらえる商品を選ぶと、長く使い続けることができます。

ただし、どの状態であれば修理してくれるか、修理にどれだけの時間がかかるかは商品によって異なるため、あらかじめチェックしておきましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)