JR西日本は10日、大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)の新型車両323系について、計画されていた全編成の投入が完了すると発表した。これにともない、大阪環状線・JRゆめ咲線における201系の運行は6月7日に終了する。

  • 新型車両323系は大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)で活躍中

新型車両323系は2016年12月にデビュー。大阪環状線・JRゆめ咲線で活躍してきた通勤形電車103系・201系の片側4ドアに対し、323系は片側3ドアの車両で、大阪環状線へ乗り入れる阪和線・大和路線(関西本線)の車両とドア枚数が統一されている。323系は当初、8両編成を21編成(計168両)投入する計画と発表されたが、最終的な投入編成数は22編成(計176両)に。投入完了日は今年6月8日とされた。

大阪環状線・JRゆめ咲線の103系は2017年10月に運行終了。残る201系も今年6月7日に運行終了し、両路線の営業列車(特急列車を除く)はすべて片側3ドアの車両となる。乗車位置の統一を契機に、より安全・快適な駅ホーム空間の実現に向けた取組みも推進。大阪環状線の全駅で「降車エリア」を整備するほか、大阪駅・新今宮駅・天王寺駅など快速停車駅を中心に、種別(普通、関空・紀州路快速、大和路快速など)ごとに並べる新タイプの足元乗車位置案内も整備する。利用者の多い駅において、混雑時間帯でもスムーズに移動できるように、ホーム上に専用の通行帯を設ける。

  • 大阪環状線・JRゆめ咲線(桜島線)の201系は2019年6月7日に運行終了(写真は2016年12月撮影)

ホーム柵の設置も進め、2019年秋頃に京橋駅3・4番のりば、2020年春頃に大阪駅1・2番のりばで使用開始する予定、鶴橋駅・天王寺駅・新今宮駅も2022年度末までにホーム柵を整備もしくは整備に着手し、ホーム上のさらなる安全性向上を図る。