2019年4月30日に幕を下ろす「平成」では、さまざまなドラマが放送され、数々の名場面が生まれた。そこで、マイナビニュース会員4,800人に「平成に放送されたテレビドラマの中で、最も“名場面”だと思うシーン」をアンケート調査。

その結果、1位には『101回目のプロポーズ』(フジテレビ、1991年7~9月放送)で、武田鉄矢演じる星野達郎がトラックの前に飛び出し、浅野温子演じる矢吹薫に「僕は死にましぇん!」と叫んだシーンが選ばれた。

平成ドラマ名場面ランキング

トップ10の自由記述による回答理由は以下の通り。

■1位:『101回目のプロポーズ』星野達郎(武田鉄矢)が「僕は死にましぇん!」

・「このドラマは印象に残ります。武田鉄矢の名セリフは彼の姿と共に、とても記憶に残りました。とても懐かしいです」(65歳女性)
・「ドラマ至上に残る名シーンと思います。体を張って、自分の思いを伝えたのだから。なかなか出ない名シーンと思います」(50歳男性)
・「現実にあり得ない設定や場面なのにめちゃくちゃ面白かった月9の魅力だった、その代表みたいなシーンだからかな」(43歳男性)
・「月9で武田鉄矢と浅野温子という組合せが、当時でも奇を衒っている。ウッチャンナンチャンやらいろいろなバラエティーでパロディされ、それが元で原作にまたフォーカスが行く、という好循環が生まれていた」(42歳男性)
・「何度も、色々な番組でリプレイされるから、リアルタイムで観たことないけど、印象に残るシーンだから。チャゲアスのBGMも印象的」(32歳女性)

  • 『101回目のプロポーズ』に出演した武田鉄矢(左)と浅野温子

■2位:『半沢直樹』大和田常務(香川照之)の土下座

・「香川照之の熱のこもった悔しそうな演技と、意地の悪い大和田常務に土下座させてスカッとしたのが、印象的だったから」(38歳男性)
・「半沢直樹は好きで、出演者のくさい芝居も気に入っていた。その中でも大和田常務の土下座は印象に残る名シーンだと思う」(62歳男性)
・「全体的にあつい演技が物語をより面白くもり立ててくれ、あの土下座シーンはかなり話題にもなった名場面だと思います」(48歳女性)
・「サラリーマンという仕事のなかで、自身のプライドをかけて仕事をしている。 実際にはありえないが、気持ちよかった」(53歳男性)
・「ひょっとするとオーバーアクションになるところだが香川照之の絶妙な感情表現で最高に面白かった」(53歳男性)

■3位:『家なき子』相沢すず(安達祐実)の「同情するなら金をくれ!」

・「主人公を演じた当時の安達祐実の演技が神がかり的で、毎回楽しみにしていたことを思い出しました」(69歳男性)
・「名セリフ。最初聞いたときはびっくりした。安達祐実さんの幼いながらも特徴ある演技が素晴らしかった」(37歳男性)
・「小学生が主役の大人向けドラマは斬新だった。子供にこんなセリフ言わせてすごい」(54歳女性)
・「この当時、街中でどこにいってもこの台詞が聞こえてきたし、世の中の人々の本音を代弁してるなあと思ったから」(30歳女性)
・「このドラマがきっかけで、日本テレビの土曜9時枠を見るようになった」(36歳男性)

■4位:『東京ラブストーリー』赤名リカ(鈴木保奈美)の「セックスしよ」

・「若くかわいい女の子のセリフとしては、とにかく衝撃的だった」(64歳男性)
・「当時は、まだ独身でリアルにこんな彼女が欲しいなと思っていました。グイグイ引っ張っていく女の子に新鮮な感じがしたのを覚えています」(53歳男性)
・「夫婦揃って大好きなドラマで主題歌を結婚式のキャンドルサービスに使った。一昨年の定年退職時にも東京ラブストーリーを流しました」(55歳男性)
・「赤名リカの言動に驚いたり、ワクワク・ドキドキしたから」(49歳男性)
・「当時は小学生で意味もよく分かっていなかったけど、とても印象に残っている」(37歳女性)

■5位:『高校教師』羽村隆夫(真田広之)と二宮繭(桜井幸子)の小指に赤い糸

・「あのシーンは死んでいるのか、ただ2人で眠っているのかいまだに議論になるくらいの名シーンだと思う」(37歳男性)
・「全話見ていて、今でも覚えているが、全体として美しいドラマだった。最終話として美しく終わった」(58歳女性)
・「名作です。本当に、毎週、待ち遠しくて、楽しみにしていた記憶がある、生きていてほしいと心から、思いました」(56歳男性)
・「当時まだ若かった私には、衝撃的でせつなくてちょっとあこがれてしましました。今でも鮮明にラストシーンが浮かびます」(39歳女性)
・「真田広之のあり得ないほどの純粋さが胸に迫ってくるドラマだったから。あの頃、私も若かったのね」(66歳女性)

■6位:『相棒』退職する亀山薫(寺脇康文)が警視庁から去る

・「晴れ晴れして表情で外国へ夢と責任を持って去っていく姿はカッコよかった」(57歳男性)
・「相棒は最初のシリーズからほぼ毎回見ている。いままで“相棒”も何人も変わったが、私には一番良い“相棒”は最初のシリーズの『寺脇』が一番のような気がする」(79歳男性)

■7位:『白い巨塔』財前五郎(唐沢寿明)の「ただ、無念だ」

・「このドラマの唐沢は鬼気迫る演技だった。田宮二郎には負けてるかも?と思って改めて昔のを見たが、唐沢の白い巨塔は全てのキャストが文句無しの出来だったと思う」(56歳男性)
・「他のも印象深いですが、この時の唐沢さんの演技は鬼気迫るものがありました。決して自分を否定せず絶対に後悔しない財前五郎の精一杯の本音を吐露した瞬間でした」(49歳男性)

■8位:『逃げるは恥だが役に立つ』平匡(星野源)からみくり(新垣結衣)へ突然のキス

・このドラマは、久しぶりにドキドキしながら観れて、次の回が本当に楽しみでした。特に、このシーンは、奥手な平匡さんから、突然キスをしたので、胸がキュンキュンして興奮しました」(43歳女性)
・「お互いに好意を抱いてるのに思いが伝わらなくて、やきもきしながら観ていたのです…平匡さんの突然の行動にはドキッとさせられました」(49歳女性)

■9位:『家政婦のミタ』最終話の三田灯(松嶋菜々子)の笑み

・「いつも、不機嫌そうに、無表情だったのに、その、シーンは、優しい顔になっていて、人間ぽくないと思っていたのに、優しい人に見えた」(50歳女性)
・「今までにない独特の展開が繰り広げられたドラマの最終話は本当に感動的でした」(56歳女性)

■10位:『北の国から’92巣立ち』タマコの叔父(菅原文太)の「誠意って、何かね」

・「今でも時々思い出すくらい、印象に残っている名場面だと思います」(55歳男性)
・「誠意ってどう行動するのが正解だったのか悩んだおぼえがある」(54歳女性)

11位以下の回答理由、その他の回答については、マイナビニュース【平成特集】Twitterで随時紹介していく。

●調査概要
調査時期:2019年3月2日~31日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:4,800人
調査方法:インターネットログイン式アンケート。19年1月22日から2月22日まで自由記述のアンケートを実施し、この結果とマイナビニュース編集部が選んだ名場面から「その他」を含む26の選択項目を作成。