渋谷スクランブルスクエア、東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロは10日、渋谷エリアで最も高い約230m・地上47階建ての大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア第I期(東棟)」の開業時期を2019年11月に決定したと発表した。

  • 「SHIBUYA SKY」屋上展望空間からの眺望イメージ

あわせてオフィシャルティザーサイトも公開。14階および45階から屋上にかけての展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」、17~45階のオフィス、15階の産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」、地下2~14階の商業施設に関する最新情報も発表している。

展望施設「SHIBUYA SKY」は、渋谷最高峰となる高さ約230mのパノラマビューを誇り、日本最大級の屋上展望空間(約2,500平方メートル)となる。世界的な注目を集めるクリエイティブ集団、ライゾマティクスの「ライゾマティクスデザイン」部門を演出プランナーに起用し、渋谷上空でしか見ることができない眺望体験と空間演出によって、新しい展望施設としての体験を提供する。

  • 「SHIBUYA SKY」屋上からの眺望イメージ

渋谷最大級の広さを誇るオフィスは、総賃貸面積約7万3,000平方メートル、基準階面積最大約2,900平方メートルの全27フロアでリーシングが完了。すべてのフロアから都心を眺望できるオフィスとし、渋谷を拠点に発展したIT関連企業を中心に入居する。

産業交流施設「SHIBUYA QWS」は、多様な人たちが交差・交流し、社会価値につながる「種」をうみ出す会員制の施設として、2019年7月から会員募集を開始する。会員向けオリジナルプログラム「QWS Program」を「出会う」「磨く」「放つ」の3つのフェーズに分け、大学をはじめとする多様なプレイヤーと連携して提供することで、新たな価値の創造とクリエイティブ人材の育成をめざす。2019年6月から、同プログラムのエッセンスを体験できるオープントライアルも実施する。

商業施設では、4月10日から3・7・12階の計3カ所のイベントスペースの問い合わせ窓口を開設。3階は渋谷駅や歩行者デッキなどをつなぐ縦軸空間「アーバン・コア」をのぞむ発信力の高いスペースとなる。7階は吹抜けのあるオープンスペースでカフェを併設し、体験型のイベントやオリジナルメニューの提供も可能。12階はレストランフロアに位置し、約250平方メートルの広さに加え、本格的な厨房・音響設備を備えており、「食」をテーマにしたイベントなどに適したスペースになるという。

「渋谷スクランブルスクエア」は事務所・店舗・展望施設・駐車場などを用途とし、延床面積は第I期(東棟)が約18万1,000平方メートル、第II期(中央棟・西棟)が約96,000平方メートル。階数と高さは、第I期(東棟)が地上47階・地下7階で約230m、第II期(中央棟)が地上10階・地下2階で約61m、第II期(西棟)が地上13階・地下5階で約76m。開業予定は、第I期(東棟)が2019年11月、第II期(中央棟・西棟)が2027年度とされている。

  • 商業施設7階イベントスペースイメージ

なお、同じ渋谷駅周辺の再開発として、旧東急プラザ渋谷および隣接する街区の一体開発を行っているプロジェクトでは、複合ビル「渋谷フクラス」を2019年10月に竣工する予定。今回の渋谷スクランブルスクエアの発表と同日、東急不動産は「渋谷フクラス」の商業施設ゾーンとなる「東急プラザ渋谷」の開業を2019年12月に決定し、商環境デザイナーに森田恭通氏を起用したと発表している。