会社の出張やプライベートの旅行など、年に何度か京都に行く人もいると思う。そんなとき、どんな料理を食べに行くのかで、旅先の思い出も変わってくるというもの。いつものお店もいいけれど、せっかくなら新しいお店も開拓してみてはどうだろう。今回は、京都まで足をのばして、ニューオープン「おにくのちらし 京都二寧坂店」で京都の新グルメを味わってきた。

  • 出張や旅行に「おにくのちらし」で京都の新グルメを味わう

    真ん中の小鉢を外せば升を移動させて食べられる

二寧坂の一角に佇む粋な料理店

さて、ロックフェス「京都大作戦」以来、約2年ぶりに京都にやってきた筆者。京都駅から河原町駅に到着して外に出ると、天気は良いものの3月下旬の京都はまだまだ肌寒い。東京ですっかり春の陽気に浮かれていた我が身を反省して、すかさず某衣料店に駆け込みタイツを購入。万全の態勢で京都の春を感じつつ、徒歩でお店へと向かった。それにしてもさすが京都、外国人観光客の数が半端ない。人波をかき分けつつ10分ほど歩き、お目当ての「おにくのちらし 京都二寧坂店」に到着した。

  • 格子戸をくぐり清廉でモダンな佇まいの店内へ

「おにくのちらし 京都二寧坂店」は、2019年3月28日にオープンした新店。清水寺へ向かう参道の一部として賑わう二寧坂(二年坂)の路地に入った場所に店を構えている。2階建てで、1階2階合わせて20席ある店内は、モダンなBGMが流れ小粋で落ち着いた雰囲気。遠方からやってきた旅行者の疲れを癒してくれる。

そんな店内でいただけるのは、国産黒毛和牛を、西京みそや京漬物など京都の食材と組み合わせて、ちらし寿司で味わうことができる"肉ちらし"。メニューは「おにくの枡ちらし」(税別2,680円)と「おにくの華ちらし」(税別2,280円)の2種類が用意されている。今回は、「おにくの枡ちらし」をいただいた。

  • 升の位置と料理を照らし合わせて食べるのも楽しい

  • 「おにくの華ちらし」も食べ応えあり

9つの味わいが堪能できるちらし寿司

フタを開けると、9つの升に一口ちらし寿司が収められたビジュアルがかわいらしい。おしながきに書かれた升ごとの料理を照らし合わせつつ、まずは真ん中に鎮座するうずらの卵が乗った「牛鮮フレーク丼」から食べてみた。とろけるフレークと黄身を混ぜると、その味わいに思わず「これ、もっと食べたい」と思わざるを得ないが、趣向を凝らした肉寿司はどれもこれも食欲をそそり、「これも美味しい! 」と、次々と違う升へと箸が伸びて、結果的にお腹は大満足。

  • 小さな升の下にはそれぞれごはんが入っていてちらし寿司になっている

  • ひと口で食べてしまうのがもったいない「牛鮮フレーク」

お肉の食感、味もそれぞれ個性があり楽しめるが、とくにやわらかい「塩こうじローストビーフ」と、京都ならではの味付けの「西京みそ漬けローストビーフ」が絶品であった。

  • 京都ではもともと焼肉等、肉料理を楽しむ食文化が根付いているという

また、白味噌仕立てのお味噌汁がこれまた美味。二種類の麩が入っており、モチモチ。ナスなどのお漬物も京都で料理を味わう気分にひと役買っている。さらに、食後のデザートには「水わらびもち」も。透き通っていてじつに綺麗な上、中に金平糖がはいっているのが楽しい。プルプルとした食感と金平糖のカリカリっとした無邪気な歯ごたえに童心に返りつつ、京都を満喫したのであった。

  • なんとも美しい「水わらびもち」。オープンを記念して5月6日までご来店のお客さん全員に提供してくれるとのこと

一見さんの多い観光地で、清水寺もすぐ近くということもあり、地元の人が京都に来た人を案内して連れて行けるようなお店にしたいとのこと。ひと味違ったグルメを楽しみたい人にはもってこいではないだろうか。東京から京都へ行く人も出張や旅行の際に同僚や取引先、友だちを「おにくのちらし 京都二寧坂店」に案内したら、京グルメ通として一目置かれるかも?

●information
「おにくのちらし 京都二寧坂店」
京都府京都市東山区桝屋町349-21
営業時間:11時~18時30分(L.O 18時)
休:火曜日